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イチゴのポリフェノールマーカーによる耐病性系統選抜システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08760029
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関佐賀大学

研究代表者

石丸 幹二  佐賀大学, 農学部, 助教授 (40223028)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードイチゴ / タンニン / フラボノイド / 毛状根 / 耐病性 / 形質転換 / 感染防御物質 / Agrobncterium
研究概要

イチゴの病害抵抗性とポリフェノール類の生産およびポリフェノールオキシダーゼ活性との関連について調査した。季節によるポリフェノール類生産の変化を調べるため、8月から翌年7月まで毎月第三展開葉を採取し、一年間におけるポリフェノール類生産の遷移を検討した。供試品種として‘とよのか'、‘女峰'、‘ひのみね'、‘はるのか'および‘はるよい'を用いた。これら5品種において、(+)-catechin(1)および1の二量化体であるprocyanidin B-3(2)の生産が認められ、特に12月から2月頃に高い傾向が示された。また、5月以降‘とよのか'および‘はるよい'では低く、他の品種では高いという、品種間差が認められた。
イチゴの病害抵抗性の強い品種および弱い品種において、病害抵抗性とポリフェノール類生産の関連について検討した。抵抗性の強い品種として、‘宝交早生'および‘D8-4'、抵抗性の弱い品種として‘とよのか'および‘さちのか'を用いた。これらの品種において、12月にポット栽培している葉身および根を分析した。葉身では、抵抗性の強い品種では1の生産に対し2の生産が2倍以上みられたのに対し、抵抗性の弱い品種では1の生産に対し2の生産が低く、抵抗性の強い品種では1から2への二量化が抵抗性の弱い品種より促進されていることが示された。一方、根においても‘D8-4'において、他の3品種の約2〜3倍の2の生産が認められた。また、炭疽病菌の感染処理をおこなうと、病斑部ではポリフェノール類の代謝(酸化)による消失が認められた。また、抵抗性品種では、罹病性品種に比べて数倍速いポリフェノール類の代謝が認められた。1から2への二量化もポリフェノールオキシダーゼの関与が考えられるので、病害抵抗性品種と非抵抗性品種におけるその酵素活性を現在測定比較している。
今回の結果から、1と2の構成比をマーカーとすることにより、イチゴの病害抵抗性の強弱を簡便に判定できる可能性が示された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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