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カイコにおける休眠ホルモン遺伝子の発現調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 08760050
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 蚕糸・昆虫利用学
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐藤 行洋  名古屋大学, アイソトープ総合センター, 助手 (60222022)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードカイコ / 休眠 / 神経ペプチド / 神経内分泌 / 休眠ホルモン / FXPRLアミド
研究概要

本研究では,カイコ休眠ホルモン遺伝子発現を休眠ホルモンmRNAと遺伝子産物の動態を解析した.mRNA量は休眠ホルモンmRNA測定に最適化したRNaseプロテクション法を用いた.胚発育期の休眠ホルモンmRNAは環境条件に依存せず胚発育の後期で発現していた.幼虫-蛹-成虫発育期においても大きな変動はなく,休眠卵産生蚕と非体眠卵産生蚕との差も明瞭でなかった.つまり,休眠誘導は転写以降の段階で制御されていると予想された.休眠ホルモンを抗原として作製した抗体はFXPRLアミド族ペプチドを広く認識した.この抗体は食道下神経節の6対正中線上の細胞体と2対の側方の細胞体を染色した.正中線上の細胞は前部(SMd;2対),中部(SMx;3対),後部(SLb;1対)の3つの集塊として存在していた.蛹化当日では,休眠卵産生蚕と非体眠卵産生蚕との間で細胞体の染色性に差異は認められなかった.しかし,蛹中期と成中では6対の正中線上の細胞のうちSLbのみの染色性が,休眠卵産生蚕において著しく低くなってた.この結果は,SLbが蛹成中発育期に休眠ホルモンを含むFXPRLアミドを盛んに分泌しており,休眠誘導に関わっていることが示唆している.以上の結果から,SLbからの休眠ホルモン遺伝子産物の放出が休眠誘導制御の重要な段階であると結論された.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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