• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

絹糸昆虫-与那国蚕における転移因子の動向に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08760051
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 蚕糸・昆虫利用学
研究機関琉球大学

研究代表者

中島 裕美子  琉球大学, 遺伝子実験施設, 助手 (70244340)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
研究概要

与那国蚕は沖縄県指定の天然記念物であるので,教育委員会に天然記念物現状変更等申請書を提出し,実験に供する許可をとった.終令幼虫5頭から,絹糸腺,及びマルピーギ管を摘出しDNAを抽出した.
1)転移因子マリナ-について…保存された2箇所のアミノ酸配列をコードするdegenerate PCR primerを用い,文献の条件でPCR増幅を行ったがバンドは検出されなかった.次に同じ絹糸昆虫のセクロピア蚕及び蚕の2箇所のプライマー領域を比較検討し,degenerate primerのmixtureになっている部分の塩基を1塩基に固定したprimerを設計し,これを用いてPCR増幅を行った.その結果約500bpの付近に明瞭な1本のバンドが検出されたので,塩基配列を決定した.また既に明らかなセクロピア蚕の逆位繰り返し配列を用いてlong PCRを行ったところ,全ての固体において1.2kbの明瞭なバンドが検出されたので,これについて配列を決めた.5個体のうち2個体について,1.2kbより長いバンドが認められこれらの配列も決めた.1.2kbのクローンは500bpのクローン全長とほぼ同じ配列を含んでおり,マリナ-の全長であると考えられる.これは,マリナ-やTc1ファミリーに見られるDEモチーフ,特徴的な保存された2箇所のアミノ酸配列を有し,transposaseをコードしていると考えられる完全長のORFを持っていたので,多くの他の昆虫でとられているdefectiveなマリナ-と異なり,activeなものである可能性があり,ベクターとしての開発の期待ももてる.長い配列は,マリナ-にマリナ-が挿入されたユニットであること,蚕において,マリナ-に他の転移因子が挿入されたケースがあることにより,マリナ-は自分自身あるいは,他の転移因子のターゲットになり得ることが示唆された.
2)R1Bm,R2Bm,BMC1について…蚕に対して特異的に増幅するプライマーを用い,同じ条件でPCRを行った.その結果,R1Bmについては増幅が見られたが,その他の2つについては増幅されなかった.PCRに関してもう少し条件を検討してみる予定である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi