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アルミニウム集積植物の耐性機構

研究課題

研究課題/領域番号 08760060
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物栄養学・土壌学
研究機関岡山大学

研究代表者

馬 建鋒  岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (80260389)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードアルミニウム / 耐性機構 / アルミニウム-クエン酸錯体 / ハイドランジア / 細胞溶液 / ^<27>Al-NMR
研究概要

本研究はアルミニウム集積植物の耐性機構の解明を目的とし、特に体内に集積するアルミニウムの存在形態に着目して、アルミニウム結合物質の同定等を行った。実験材料は典型的なアルミニウム集積植物ハイドランジアを用いた。主な成果は以下の通りである。
1.ハイドランジアの葉中に1kg新鮮重あたり15.7mmolのAlが含まれているが、その3分の2は細胞溶液中に存在していた。
2.^<27>Al-NMRを用いて、葉中や細胞溶液中のAlの存在形態を観察したところ、いずれもケミカルシフトが11から12ppm付近にシグナルが認められた。このケミカルシフトはクエン酸-Al(1:1)錯体のものと一致する。
3.細胞溶液中のアルミニウムをSephadex G-10を用いて、繰り返し精製した結果、クエン酸とAlが1:1の比で存在している画分が得られた。この画分も^<27>Al-NMRにおいて、葉中のと同じシグナルを与えた。
4.Alとの結合物質の構造をさらに確認するために、イオン交換、イオン排除クロマトグラフィを用いて精製した。^1H-NMRやFAB-Mass等で測定した結果、クエン酸の構造と全く一致していることが明らかとなった。
5.細胞溶液中のAlの毒性をテストするために、トウモロコシの根の伸長阻害に対する影響を調べた。その結果、細胞溶液から精製したAlは全く根の伸長を阻害しなかった。また根端の細胞の生存率にも影響しなかった。
これらの結果はアルミニウム集積植物ハイドランジア葉中において、Alが体内でクエン酸と安定な錯体を作ることによって、アルミニウムを無毒化していることを示している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Jian Feng Ma: "Al-induced intibition of root elongation in corn,Zea mays L.is overcome by Si addition" Plant Soil. 188-2. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Jian Feng Ma: "Internal detoxification me chanism of alminum in Hydrangea macrophylla.Identitication of Al from in leaves" Plant Physiology. (in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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