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神経伝達物質の放出過程を阻害する生理活性物質の探索とその作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08760069
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関東京大学

研究代表者

有岡 学  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (20242159)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード開口放出 / 神経伝達物質 / 調節性分泌 / 生理活性物質 / シナプス小胞 / 細胞内輸送 / 膜融合 / スクリーニング
研究概要

神経伝達物質の開口放出を特異的に阻害する生理活性物質を得るため、PC12細胞からの脱分極刺激に応じたノルエピネフリン(NE)放出阻害を指標としてカビおよび放線菌の培養抽出液の検索を行った。再現性よく阻害活性が認められたカビからの2サンプル(LF11039、LF10512)、および放線菌からの2サンプル(LS9940、LS8877)について、好中球からのβ-グルクロニダーゼ放出に対する作用を調べた。その結果LF11039、LF10512、LS9940はいずれも強い阻害活性を示したが、LS8877は殆ど阻害しなかった。このことから前三者は膜融合過程など調節性分泌に共通する過程の阻害剤であること、またLS8877は神経分泌に特異的な阻害剤であることが示唆された。
次に最も活性の強いLF11039物質の精製を試みた。生産菌を大量培養し、菌体から80%アセトン抽出、酢酸エチル転溶を行った後、ヘキサン-メタノール系およびクロロホルム-メタノール系のシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、約19mgの淡黄色の結晶を得た。本物質は230、252、320、370nmの各波長に吸収極大を示し、またFAB-MSスペクトルでは、(M+Na)^+:m/z=413、(M+K)^+:m/z=429にイオンが観測され、本物質の分子量が390であることが推定された。^1H-NMRスペクトルには9個のプロトンシグナルが認められ、全て芳香環に結合したプロトンと考えられた。^<13>C-NMRスペクトルからは15〜16本のsp^2の炭素のシグナルが観測され、本物質はすべての炭素原子がSP^2である芳香族多環性物質であると考えられた。しかし最終的な構造決定には至っていないことから、引き続き精製・機器分析を行い、活性物質の構造を明らかにする予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hanada, T.: "Purification and characterization of a 15 kDa protein (p15) produced by Helicosporium that exhibits distinct effects on neurite outgrowth from cortical neurons and PC12 cells." Biochem. Biophys. Res. Comm.228(1). 209-215 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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