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分裂酵母を用いたS期制御と細胞周期チェックポイント機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08760087
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関島根大学

研究代表者

田中 克典  島根大学, 生物資源科学部, 助手 (60273926)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード分裂酵母 / DNA複製 / two-hybrid法 / チェックポイント / PCNA
研究概要

我々は分裂酵母の染色体DNA複製関連因子PCNAに相互作用する新たな因子を単離する目的でtwo-hybrid法を用い出芽酵母のSMT3遺伝子と非常に高い相同性を示すpmt3+遺伝子を単離した。出芽酵母のSMT3遺伝子はセントロメア関連遺伝子であるMIF2のts変異株の多コピーサプレッサーとして単離された遺伝子である。全長ゲノムDNA及びcDNAを単離した結果pmt3+遺伝子は分子量約13kD、117アミノ酸からなるタンパク質をコードしていた。ホモロジー検索の結果、pmt3+遺伝子産物(Pmt3p)はユビキチン様因子として真核生物で種を越えて高度に保存されていることが分かった。ごく最近、Pmt3ホモログはヒトでは白血病関連因子PML蛋白質の結合因子として、また核輸送で機能するRanGAPと結合因子としても報告された。我々の遺伝学的解析の結果、pmt3遺伝子破壊株は致死性を示さないが、生育が遅く高温(36℃)では生育ができず温度感受性を示した。さらに、pmt3遺伝子破壊株ではいわゆるcutの表現型を示す細胞が観察され、DNA合成阻害剤であるヒドロキシウレア(HU)やチューブリン重合阻害剤チアベンダゾール(TBZ)への感受性を示した。また、pmt3遺伝子破壊株では人工ミニ染色体が著しく不安定になることから、Pmt3は染色体分配にも関与していることが示唆された。一方、GFPを用いた細胞内局在の検討の結果Pmt3は核蛋白質であることが分かった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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