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強化LVLの寸法安定化とその接合部材としての利用

研究課題

研究課題/領域番号 08760165
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関京都大学

研究代表者

井上 雅文  京都大学, 木質科学研究所, 助手 (20263155)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード本材 / 強化LVL / 木質構造用接合部材 / フェノール樹脂含浸処理 / 密閉加熱処理 / 加熱圧縮 / 寸法安定性 / 高強度性能
研究概要

本研究は、現在までに得られた圧縮木材の寸法安定化技術を強化単板積層材(強化LVL)の製造に応用し、強化LVLを木質構造接合部材として利用しようとするものである。寸法安定化処理として、低分子量フェノール樹脂含浸処理および密閉加熱処理を試み、強化LVLの最適製造条件を確立するとともに、前者について接合部材としての可能性を検討した。得られた結果を以下に示す。
1.積層した低分子量フェノール樹脂含浸スギロータリーレース単板を130℃の熱板で約3分の1に加熱圧縮した場合、樹脂濃度が15%以上で、強度性能および寸法安定性に優れた強化LVLが得られた。この時、重量増加率ほ26.2%、密度は1.27g/cm^3、曲げヤング率は25.0Gpa、曲げ強さは240MPa、圧縮強さは145.4MPa、水平せん断強さ20.8MPa、衝撃吸収エネルギーは48.6kJ/m^2であった。
2.密閉加熱処理(井上雅文ら:木材研究・資料,No.29,1993)では、単板含水率か8%以上、製品の比重が0.6以上、加熱条件が180℃、8分間以上で寸法安定性に優れた強化LVLが得られた。接着剤にイソシアネート樹脂を用いた場合、8分間加熱後の治具内部圧力は2.5MPaを越えた。密閉熱処理LVLの曲げヤング率、曲げ強さ、衝撃吸収エネルギーは、開放状態で製造した場合に比べ、ほとんど変化は認められなかった。水平せん断強さは、比重が0.8以上で若干低下した。
3.上記強化LVLの強度性能は、木質建築物の構造材として多<利用されているべイマツ集成材の約7倍であり、接合板として利用できる可能性が示唆された。また、一部の単板を直行に積層した方が、せん断力に対しても繊維傾角の影響が少なくばり、粘り強い接合板が得られた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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