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成長ホルモンの免疫賦活作用

研究課題

研究課題/領域番号 08760184
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関宮崎大学

研究代表者

酒井 正博  宮崎大学, 農学部, 助教授 (20178536)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードマクロファージ / ニジマス / 成長ホルモン / 貧食能 / ビブリオ病 / 補体価
研究概要

魚類における成長ホルモンの免疫賦活作用を調べるために、成長ホルモンをニジマスに接種して、食細胞の化学発光能と貧食能を測定した。その結果、成長ホルモン接種魚の腎臓の食細胞は、コントロール魚の食細胞より高い化学発光能を示した。さらにビブリオ菌に対する貧食能もホルモン接種魚の食細胞の方が有意に高い値を示した。次にこの成長ホルモン接種魚を魚病細菌であるVibrio anguilarumに人工的に感染させた結果、コントロール魚に比べて高い生存性を示した。この成長ホルモンの食細胞の活性化のメカニズムを検討するために、ニジマスの腎臓の食細胞を試験管内で培養し、その後さまざまな濃度に調製した成長ホルモンを加えて、食細胞の活性化をNBT法およびチトクロームc法を用いて活性酸素の産生量を測定した。その結果、成長ホルモンを加えて培養したニジマスの食細胞は、コントロールの細胞に比べて活性酸素の産生量が増大した。したがって、成長ホルモンが直接食細胞に作用すると考えられた。次に成長ホルモンの食細胞以外の免疫賦活作用を調べるために、成長ホルモン接種ニジマスの血清中の補体価を測定したところ、補体価の有為な上昇が見られた。次にリンパ球を血液から分離し、成長ホルモンを加えて培養した結果、リンパ球の幼若化反応が観察された。したがって、成長ホルモンは食細胞以外の免疫機能にも影響を与えることが示された。これらの結果より、魚類において成長ホルモンは、成長を促進するのみならず、細胞性免疫や液性免疫機能を亢進する役割があることが示された。さらに成長ホルモンを投与することにより、病気に対する抵抗性を増大させる可能性も示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Sakai,M.Kobayashi,H.Kawauchi: "In vitro activation of fish phagecytic cells by GH'prolaction and somatolactin" Journal of Endocrinology. 151. 113-118 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] M.Sakai,M.Kobayashi,H.Kawauchi: "Mitogenic effect of growth hormone and prolactin in chum Salmon Oncorhynchus Veta leukocytes in vitro" Veterinary Immanology and Immunopathology. 53. 185-189 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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