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海洋環境における細菌によるフグ毒の分解に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08760189
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関創価大学

研究代表者

濱さき 恒二  創価大学, 工学部, 助手 (80277871)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードテトロドトキシン / TTX / 海洋細菌
研究概要

平成8年11月と12月、相模湾真鶴半島沖にてスミスマッキンタイヤー採泥器を用い、それぞれ海底堆積物の採取を行った。採取された堆積物は、氷冷して実験室に持ち帰り、ポアサイズ0.2μmのメンブレンフィルターを用いて細菌画分の分離と計数を行った。さらに、堆積物から分離した細菌の懸濁液をテトロドトキシン(TTX)標品を含む海水(1MU/ml)に接種し、17℃で約一週間静置培養した。培養期間中、経時的にTTX分析用の試料を採取した。マウス神経芽細胞を用いたバイオアッセイ法によるTTX定量の結果、4つの培養液のうち3つで、TTX濃度の顕著な増加(4〜10MU/ml)がみられた。その間、細菌数は、約100cells/mlから10^6〜10^7ells/mlまで増加していた。申請者らのこれまでの研究から、堆積物や懸濁有機物中にはTTX生産菌が存在することが示されており、今回の結果は、当初予想したTTXの分解ではなく生産が起こったことを示唆している。分析条件の検討から高濃度の細菌培養液は、バイオアッセイ法による定量に過大評価を与えることが示唆されたため、結果の解釈には慎重な検討が必要である。そこで、培養開始時と終了時の試料をさらにHPLC法を用いて分析した。その結果、わずかながらTTXの増加が認められたことから、これが堆積物中におけるTTXの生産を実験的に裏付ける新しい知見である可能性が高まった。今後さらに、実験の再現性を含めて詳細な分析を行い、これが普遍的な現象であるのかどうか慎重に検討していく必要があると思われる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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