• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

微細緑藻Botryococcus brauniiによるスクアレン生産に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08760196
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関東京大学

研究代表者

岡田 茂  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (00224014)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードBotryococcus braunii / 炭化水素 / カロテノイド / squalene / botryoxanthin
研究概要

群体性微細緑藻Botryococcus brauniiは乾燥重量の数10%におよぶ大量の液状炭化水素を生産することが知られており、エネルギー源としての利用が考えられている。エネルギー源として有望なものは、分岐型のトリテルペノイドであるbotryococcene類を生産するB品種と考えられている。B品種のB.brauniiは、botryococceneの他にsqualeneおよびその類縁物質も生産する。squaleneは広く真核生物に分布しているが、その含量は通常非常に低い。例外的に深海性のサメの肝油中に多量に存在しており、化粧品などの原料として需要がある。
山梨県河口湖からB品種に属するB.brauniiを2株を分離し、それぞれKawaguchi-1、-2株と名付けた。これらの株ではbotryococcene類の含量が、前者で凍結乾燥藻体の19%、後者で10%と通常のB品種と比べ低かったが、tetramethylsqualeneの含量が6.8および1.6%と高いという特徴があった。また、Kawaguchi-1株にはtrimethylsqualeneも含まれていた。この株は同一条件で培養しても、他の株より高含量のカロテノイドの細胞間マトリクスに蓄積するため、くすんだ緑色を呈していた。これらのカロテノイドの組成を検討したところ、通常緑藻に分布するケトカロテノイドであるechinenoneの他に、未知成分を含んでいた。それらの化学構造を各種機器分析により解析したところ、tetramethylsqualeneとα,β-carotene、echinenoneがアセタールを介して結合した新規カロテノイドであることがわかり、botryoxanthin類と命名した。これらの結果から、B.brauniiにおけるsqualene関連化合物の分布は従来考えられているより多岐にわたることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Okada et al.: "Hydrocarbon composition of newly isolated strains of the green microalga Botryococcus braunii" J.Appl.Phycol.7. 555-559 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] S.Okada et al.: "Botryoxanthin A,a member of a new class of carotenoids from the green microalga Botryococcus braunii Berkeley" Tetrahedron Letts.37. 1065-1068 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi