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感染防御を目的とした腸内有用乳酸菌の上皮細胞の接着機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08760252
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 畜産学・草地学
研究機関北里大学

研究代表者

向井 孝夫  北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (20229917)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード乳酸菌 / レクチン
研究概要

本研究では乳酸菌の乳酸菌の腸内定着性を細胞生化学的に解明し病原微生物に対する感染予防のための基礎的研究をすることを目的とした。この目的のため申請者らがすでに明らかにしてきたLactobacillus sp.JCM1038株の糖鎖認識部位、レクチン分子の特定さらにレクチン遺伝子を明らかにすることとした。
本菌株のの糖鎖認識部位を赤血球凝集(HA)反応およびTLC-免疫染色法によって検討した。本菌株のHA活性に差は見られたもののヒツジ,ヒトO型、ウマおよびモルモット赤血球を凝集した。またこれらの赤血球をノイラミニダーゼ処理するとヒトO型赤血球に対する活性は消失した。これらのことから糖鎖エピトープとしてシアル酸が関与していることが考えられたが、糖鎖エピトープは複数存在していることも推察された。そこで1038株の抗体を作製し、グロボ系およびガングリオ系糖脂質に対する結合試験をTLC-免疫染色法によって行った。その結果シアル酸を含むガングリオシドGM1、GM2およびGM3に結合し、さらにこれらの糖脂質からシアル酸を除去したアシアロGM1およびアシアロGM2に結合することも明らかとなった。レクチン分子を明らかにするために菌体表層タンパク画分を固定化赤血球と反応させたところ、52および58kDaタンパク質赤血球に結合することが示され、この2種類のタンパク質がレクチンであることが明らかとなった。この2種類のレクチンは陽イオン交換クロマトグラフィーで容易に精製され、現在これらのレクチンの糖鎖認識部位を検討しているところである。
さらに2種類のレクチンのN末端アミノ酸配列25残基およびエンドプロテアーゼ処理によって得られたペプチドのアミノ酸配列を決定した。これらのアミノ酸配列をもとにオリゴヌクレオチドプライマーを合成し、PCR反応を行ったところ、それぞれのレクチンに対応する665bpおよび425bpの遺伝子をクローニングすることができた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] TAKAO MUKAI(向井孝夫): "Collagen bznding of Bifidohacteuim adolescentis" Current Miuobiology. 印刷中.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] TAKAO MUKAI(向井孝夫): "Salivacin 140,a nouel bacteuocin from cactobacillus salivanicd subsp,salicmius T140 actcve ayainst pathogenic bactein" Letters in Applied Microbiology. 22. 420-424 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 光岡知足編(分担 向井孝夫): "腸内フローラと腸内増殖" 学会出版センター, 160 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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