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ニワトリにおけるインスリンレセプターの遺伝子発現様式の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08760255
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用動物科学
研究機関宇都宮大学

研究代表者

加藤 久典  宇都宮大学, 農学部, 助教授 (40211164)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードインスリン / レセプター / 輸卵管 / 遺伝子発現 / インスリン様成長因子
研究概要

既に取得済みのニワトリインスリンレセプターcDNAを用いてRNAプローブの合成を行い、solution hybridization RNase protection assay法によってニワトリのインスリンレセプターmRNAを定量する系の確立に成功した。各組織における同mRNA量を解析したところ、脳や肝臓において高い発現が見られた。ただしインスリンレセプターのmRNAの量は、良く似た構造と機能を持つIGF-Iレセプターのそれと比較すると非常に個体差が大きいことが判明した。さらに輸卵管においても高い発現が観察されたので、卵白タンパク質合成制御におけるインスリンおよびIGF-Iレセプターの役割を探る目的で、産卵周期の各時期におけるそれぞれのレセプターのmRNA量の解析を行った。卵白を合成中の輸卵管においては、他の時期に比べて両方のレセプターのmRNA量が増加していることが明らかとなった。輸卵管においてIGF-Iの遺伝子も発現していることなどと合わせ、卵白タンパク質合成の誘導にはインスリンとIGF-Iの両方の協同的な作用が必要であることが示唆された。一方、新たにニワトリのIGF結合タンパク質(IGFBP)-2のcDNAを取得し、このmRNAを定量する系も開発した。同mRNAは脳をはじめ様々な組織で発現していたが、卵巣や輸卵管でも高い発現が観察された。輸卵管におけるIGFBP-2mRNAの発現は輸卵管の成熟に伴って減少していたことから、IGFBP-2は輸卵管におけるIGF-Iの作用を抑制している因子であることが示唆された。これらの結果から輸卵管における卵白タンパク質合成にはインスリンおよびその関連因子が数多く関与していることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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