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核移植技術を用いたマウス胎子期生殖細胞のキメラ形成能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08760265
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用動物科学
研究機関近畿大学

研究代表者

加藤 容子  近畿大学, 動物発生工学研究所, 助手 (40278742)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード胎子期生殖細胞 / 核移植 / キメラ / 多能性
研究概要

胎子から取り出した生殖細胞をドナー細胞として核移植を行ったところ、120個の再再構築2細胞期胚が作出できた。それらの胚をさらに1晩培養後に分裂した胚105個を受精卵由来4〜8細胞期胚と集合したところ、90%が胚盤胞へ発育し、18匹の偽妊娠受胚雌に移植した。ついで、10.5〜14.5日目に開腹したところ、それぞれ、54%〜100%の胚が回収された。そのうち、正常に発育していると判定されたものは、56〜72%であった。GPI分析の結果、10.5日目の分析では、正常胚のうち1例の胎盤と胎膜にそれぞれドナー細胞の寄与がみとめられ、既に死滅した胚においても1例で寄与が見られた。12.5日目の分析では、2例の胎盤に寄与がみられ、死滅胚のうち3例にドナー細胞の寄与が見られた。14.5日目の検査でも、胎盤、胎膜にそれぞれ1例ずつ、ドナーの寄与がみられた。しかしながら、移植後分娩させたマウスにキメラは含まれていなかった。11.5日齢の生殖細胞を用いた場合も、14.5〜16.5日齢の細胞を用いた場合と同様に、受胎産物にキメリズムをみることができた。しかしながら、胎子への寄与はみられず、胚体外組織にのみその寄与がみられた。また、死滅した受胎産物で高率に寄与していたことから、14.5〜16.5日齢の細胞の場合と同様に、ドナー由来細胞が発育の過程で何らかの理由により脱落していったかあるいは、発育を阻害していることが示唆された。また、本実験では用いた日齢のドナー細胞の遺伝情報を完全に「初期化」することができなかったことが明らかであり、今後、ドナー細胞を「初期化」する方法の改善や、この「初期化」現象の機構について解明する必要があると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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