• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アクチン重合阻害剤開発のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08760271
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関岩手大学

研究代表者

斎藤 真也  岩手大学, 農学部, 助手 (80271849)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
研究概要

アプリロニンAは近年アメフラシより単離されたマクロライドである。ピレンでラベルしたアクチンの蛍光強度を測定することによって、アクチン重合に対するアプリロニンAの作用を検討した。その結果、アプタロニンAはアクチン重合に対して、その重合速度を重合度の両方を抑制することが見出された。さらにアプリロニンAをF-アクチンに作用させたところ、これを速やかに脱重合させた。希釈法による自発的なF-アクチンの脱重合のキネティックスに及ぼすアプリロニンAの作用を検討したところ、アプリロニンAがF-アクチン量を増加させる、すなわちF-アクチンを切断することが示唆された。全アクチン量に対するF-アクチン量の関係は、直線関係であるが原点ではなくx切片で正の値をとる。これが平衡状態にあるG-アクチンの濃度すなわち臨界濃度を示す。アプリロニンA存在下でこの関係が、線形性を保ったままアプリロニンAの濃度に依存して右方に平行移動したこと、またその移動度すなわち見掛けの臨界濃度の増加量から、アプリロニンAがG-アクチンと1:1の複合体を形成することが示唆された。これらの結果からアプリロニンAは、F-アクチンアクチンの切断およびアクチンプロトマーの隔離、すなわちニプリングによってF-アクチンを脱重合させ、アクチン重合を抑制することが明らかとなった。アプリロニンAの化学構造を、もう一つのアクチン脱重合マクロライドであるミカロライドBの化学構造と比較することによって、アプリロニンAのマクロライド環ではなく、その側鎖がアクチンへの結合及び切断作用に関与していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Saito,S.et al.: "Novel actin dephymerizing macrolide aplyronine A" J.Biochem.120. 552-555 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi