• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ムスカリン受容体刺激による電位依存性カルシウムチャネルの持続性の抑制機構

研究課題

研究課題/領域番号 08760274
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関岐阜大学

研究代表者

海野 年弘  岐阜大学, 農学部, 助手 (90252121)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード平滑筋 / ムスカリン受容体 / 電位依存性カルシウムチャネル / パッチクランプ / 細胞骨格 / 微小管 / アクチン
研究概要

本研究では、モルモット回腸平滑筋における電位依存性カルシウムチャネルのムスカリン受容体刺激による持続性抑制効果に、アクチンあるいは微小管細胞骨格を介した制御機構が関与する可能性を検討することを目的とした。電位依存生カルシウムチャネル電流およびカリウムチャネル電流は、回腸縦走筋から得た単離平滑筋細胞からパッチクランプ法により記録した。
アクチンフィラメントの重合を阻害するサイトカラシンBおよび同フィラメントの重合を促進するファロイジンは、カルシウムチャネル電流に対してもムスカリン受容体刺激による同電流の抑制効果に対しても影響を及ぼさなかった。微小管フィラメントの重合を阻害するコルヒチンとビンブラスチンはカルシウムチャネル電流を増大させ、ムスカリン受容体刺激による同電流の抑制効果を消失させた。微小管フィラメントの重合を促進させそして安定化するタクソ-ルはカルシウムチャネル電流を抑制した。カルシウムチャネル電流は、タクソ-ルにより十分抑制された後ではムスカリン受容体を刺激してもさらに抑制されることはなかった。微小管に作用する上述の薬物は電位依存性カリウム電流に対しては影響を及ぼさなかった。これらの結果は、電位依存性カルシウムチャネルの活性が微小管の重合・脱重合により調節を受けること、ムスカリン受容体刺激による持続性の抑制効果に微小管の重合過程が関与していることを示唆する。
以上の成績は第122回日本獣医学会および第70回日本薬理学会年会で発表し、現在論文にまとめ投稿する準備をしている。ムスカリン受容体刺激からカルシウムチャネル活性の抑制に至る過程において、微小管の重合・脱重合がどのように関わっているのかは今後に残された研究課題である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Unno: "Possible involvement of a microtubule cytoskeleton in muscarinic suppression of voltage-gated calcium channel current in guinea-pig ileal smooth muscle cells." Japanese Journal of Pharmacology. 73.Sullp.1. 49 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi