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骨格筋における筋小胞体Ca^<2+>-ATPase (SERCA1)の活性調節機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08760279
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

石井 利明  大阪府立大学, 農学部, 助手 (50264809)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードCa^<2+>-ATPase
研究概要

骨格筋の速筋線維にはNO合成酵素が豊富に存在しているが、その機能については、明らかにされていない。ウサギの後肢骨格筋から作成したSR膜標本を、NOで処置すると、NOの用量依存的にSERCA1-ATPase活性を阻害した。また、このときのSR膜標本内へのCa^<2+>の取り込み量を測定すると、同様の抑制が認められた。NO (100μM以下)によるSERCA1-ATPase阻害効果は一過性であり、処置後15分で完全に回復した。
NOによるSERCA1-ATPaseの阻害は、NO処置後すぐにGTP-γsを添加することにより用量依存的に回復した。それに対して、GTP-γsの代わりにGDP-βsを処置しても何ら影響が認められなかった。以上のことより、NOによるSERCA-ATPase阻害機構にはGTP結合タンパク質が関与している可能性が考えられた。ところが、NOを処置していないSERCA1-ATPaseに、GTPあるいはGTP-γsを添加してもその活性には何ら影響が認められなかったことより,GTP結合タンパク質のSERCA1-ATPaseに対する作用機構に関して今だ不明瞭な点が存在する。また、以前我々は、ウサギの後肢骨格筋ホモジネイトの超拘束遠沈(125,000xg60分)後に得られた上清中にSERCA1-ATPaseを活性化する未同定タンパク質が存在することを確認しており、本タンパク質の精製およびGTPに対する結合能を調べている。
骨格筋におけるSERCA1-ATPaseの機能調節に関する詳細については、いまのところ明らかでない。本研究は今後、NOとGTP結合タンパク質両者のSERCA1-ATPase機能に対する調節機構を詳細に検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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