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アセチルコリンによる潜伏感染オーエスキー病ウイルス再活性化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08760301
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関大分医科大学

研究代表者

田中 聖一  大分医科大学, 医学部・付属動物実験施設, 助手 (30264344)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードオーエスキー病 / 潜伏感染 / アセチルコリン / 再活性化
研究概要

我々はすでにオーエスキー病ウイルスが潜伏感染した豚の三叉神経節をアセチルコリンで刺激するとウイルスが再活性化されることを報告している。この知見を元に再活性化時に潜伏感染器官において起こる変化を経時的に追跡することを試みようとした。しかし豚を試験動物として使用した場合、施設面及び労力の問題で使用頭数が限られる。幸いにして我々はマウスによる潜伏感染モデルの可能性を示唆するデータを得ていたため、実験動物としてマウスを用いることとした。
まずマウスにおける感染モデルの確立を目的とした。マウスは抗オーエスキー病豚血清で前処置した後、10〜10^3LD_<50>相当のオーエスキー病ウイルス野外株で攻撃した。大半が生残したので攻撃1及び2カ月後に数例から三叉神経節を取り出し、ウイルス糖蛋白gGをコードする遺伝子を指標としてPCRを行った。その結果、ほぼ全例でウイルス遺伝子が検出された。また、これらの神経節をアセチルコリンで刺激することによって培養4〜6日にウイルスが再活性化することも確認された。
次にこの系を用いてアセチルコリン刺激下における蛋白の変動について検討した。潜伏感染マウスより取り出した三叉神経節をアセチルコリンで刺激し、培養開始から6日目まで毎日細胞を採取してSDS-PAGEにより分析した。その結果、培養3日目以降に消失する、おそらく宿主由来の約30KDの蛋白の存在が確認された。今後はこの蛋白の消失がウイルスの再活性化に関与しているかどうかを確認するため、コード遺伝子の検索とin vitro発現系における蛋白発現を行う予定である。
なお、アセチルコリン刺激下でのRNAの変動については今回検討する余裕を持てなかったため、これも併せて今後の検討課題としたい。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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