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伴侶動物の腫瘍関連遺伝子erb-B4のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 08760303
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

松山 聡  大阪府立大学, 農学部, 助手 (10254442)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードerb-B3 / erb-B4 / 伴侶動物 / 乳腺腫瘍 / RT-PCR / クローニング / 相同性 / 腫瘍関連遺伝子
研究概要

erb-B3およびerb-B4は,乳癌関連遺伝子群の一つであるerb-Bファミリーに含まれる遺伝子であり,いずれもレセプタータイプのチロシンキナーゼをコードしていることが知られている.また,これらの遺伝子がヒトで乳癌の発生に関与していることが示唆されているが,近年増加しつつある伴侶動物の腫瘍における,erb-B3およびB4の発現の検討などは行われていない.そこで,本研究は,腫瘍発生におけるerb-B3およびerb-B4の役割を検討する上でそれぞれの遺伝子のcDNAをクローニングすることを目的とした.まず,それぞれのcDNAのクローニングするためのプローブをRT-PCRによって作製することを試みた.プライマーのデザインは,erb-B3は,すでに報告されている,ヒトとラットのcDNA全長を比較し,よく保存されている部分を用いて,設計した.これによって増幅される領域は,細胞外ドメインから膜貫通領域をへてキナーゼドメインの一部を含む644bp(ヒトの場合)であると予測された.また,erb-B4はヒト以外ではラットにおいて細胞内ドメインの配列のみ報告されていたので,その領域中ででよく保存されている部分をプライマーとした.これによって増幅される長さは,ヒトで416bpと予測された.erb-B3は,正常ネコ肝臓から,erb-B4は当研究室で樹立した乳癌細胞株からtotal RNAを抽出し,RT-PCRを行い,得られたバンドの塩基配列を決定した.その結果,それぞれ,約0.6kbp, 0.4kbpのバンドの増幅が認められ,これらのバンドはそれぞれ,塩基配列で85%以上,アミノ酸配列で,90%以上の相同性を持つフラグメントであることがわかった.このことから,増幅されたバンドは,ネコのerb-B3およびerb-B4の一部であると考えられ,現在これらを用いて,全長のクローニングを行っているところである.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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