• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日本の家畜、伴侶動物におけるボルナ病に関する疫学的調査

研究課題

研究課題/領域番号 08760309
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

堀本 泰介  国立予防衛生研究所, ウイルス第一部, 研究員 (00222282)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードボルナ病ウイルス / 疫学調査 / 特異抗体検査法
研究概要

ボルナ病は元来中央ヨーロッパのウマなどに引き起こされる致死性脳炎症として報告された。最近、ボルナ病ウイルス(BDV)はヒトにも感染し、さらに何らかの精神性疾患に関与する可能性が疫学的解析により示唆されてきた。もしそれが事実であるなら、ヒトへの感染経路としてBDVの人畜共通感染性を調べなければならない。本研究でその取り掛かりとして、我が国の動物におけるBDV感染の侵淫度を調査したところ、以下の成績を得た。
(1)まずBDV感染診断法として血中の微量なBDV抗体を特異的に検出することが可能な抗原サンドイッチ法ELISAを確立した。この系では大腸菌で発現・精製したBDVp40を標的抗原として使用した。ラット、ウサギの感染血清を用いて検査系を標準化したところ、この系は非常に特異性に優れる、感度の高い方法であると考えられた。(2)抗原サンドイッチ法ELISAを用いて国内のウマ(東京、栃木、新潟地区)301例についてBDV抗体を検索したところ、3例(1.0%)で陽性反応が見られた。次にネコ(山口、大阪地区)132例について同様に調べたところ2例(1.5%)で陽性であった。イヌ(主に東京地区)84例では偽陽性1例が認められた。(3)他の研究機関官において、蛍光抗体法で陽性と判定されているウマ血清6例について抗原サンドイッチ法で調べたところ、2例で陽性、4例で陰性と判定された。
これらの成績より、我が国の動物にも侵淫度は低いもののBDV感染が存在することが明らかとなった。これら抗体陽性動物には神経症状は見られないので不顕性感染であると考えられる。他の研究機関との成績の不一致により従来のBDV抗体検査法の特異性の低さが疑われる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 堀本泰介: "ボルナ病ウイルス感染と精神・神経性疾患" 臨床と微生物. 23(4). 439-445 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 堀本泰介: "ボルナ病ウイルス感染の血清疫学的解析についての問題点" 医学のあゆみ. 181(8)(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi