• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ラット破骨細胞におけるプロテアーゼの活性化と分泌の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 08770012
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関大阪大学

研究代表者

大澤 良之  大阪大学, 医学部, 助手 (30273642)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードosteoclasts / cysteine proteinases / osteoperosis / immunohistochemistry
研究概要

骨基質分解に重要な役割を担っているリソゾームシステインプロテアーゼであるカテプシンB、H、LおよびカテプシンDの局在をラット破骨細胞で免疫組織化学法を用いて共焦点レーザー顕微鏡で観察し、また凍結超薄切を作成し金コロイド法を行なった。その結果、これら酵素は破骨細胞内の空胞および細胞外の吸収窩に局在し、またこれら酵素の前駆体蛋白は細胞にのみ局在した。またシステインプロテアーゼの特異的阻害剤であるCA030、CA074をラットに100mg/kg、5日間投与し同酵素の発現様式を検索した結果、細胞内に粗大顆粒状の局在を示し、吸収窩での免疫反応性が減弱した。また、ラット脛骨から得られた初代破骨細胞を象牙片上で培養し、さらに同阻害剤を添加した培地で24時間培養すると象牙片上の吸収窩の形成が抑制された。これらの結果から考察すると、骨基質の分解は前駆体から活性を有する成熟型の酵素に変換されたシステインプロテアーゼにより行なわれると考えられ、また阻害剤を用いた実験から骨基質の分解には特にカテプシンLが重要な役割を有することがわかった。さらに骨粗鬆症のモデルとして低Ca食を与えたラットを作製し、同様の検索を行なったところ、単位面積当たりの破骨細胞の数の増加が見られたと共に各酵素の免疫反応性が増加しており、同酵素が関与する骨基質分解が亢進していることが示唆された。
現在、分離した初代破骨細胞を^<35>Sメチオニンでパルスラベルを行ない各酵素の細胞外分泌機構について解析中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi