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発生期におけるAhリセプターの生理機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08770023
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関埼玉県立がんセンター

研究代表者

生田 統悟  埼玉県立がんセンター, 研究所・生化学部, 研究員 (00262072)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードAhレセプター / ダイオキシン / 核移行シグナル
研究概要

arylhydrovarbon receptor(AHR)はリガンド依存性に細胞質から核へ移行して転写因子として機能する物質であり,ダイオキシン等環境中の変異原物質による様々な生体反応を仲介している。特に胎生期では薬剤による催奇性に関与している可能性があり,AHRは発生期における形態形成に何らかの役割をもつことが考えられる。AHRの生物作用は未知な点が多いが,発生期における発現部位の決定やその活性化に重要である生体内リガンドの決定は興味深い研究課題である。本研究はマウス胎児を用いて,AHRの発現部位を解析すること,またAHRの生物作用を調べるための基礎として,その核移行シグナル(NLS)を決定することを目的とし,以下の結果を得た。
1.発生期におけるAHR発現部位の解析
C57blackマウスの胎生18,19日齢および新生仔の脳,肺,心臓,肝臓,脾臓,腎臓,皮膚よりRNAを抽出し,RT-PCR法によりAHRのRNAレベルでの検出を行ったところ,調べた全ての組織でAHR発現が認められた。本法は組織間での発現量を比較することは困難なため,さらにpolyA RNAを用いてNorthern法による検出を試みたが,発現量は検出限界以下であった。現在,免疫組織染色により発現部位を調べるため,抗AHR抗体を作成中である。
2.AHRのNLSの決定
β-galactosidaseとAHRの融合蛋白質を発現ベクターを用いてHela細胞で発現させ,その細胞内局在を検出したところ,少なくともAHRのN端側120アミノ酸が核移行に必要であることがわかった。さらにGST-AHR-GFP融合蛋白質を大腸菌で発現させ,Hela細胞に微量注入して,詳細な検討を行ったところ,18アミノ酸を挟む2つの塩基性アミノ酸領域から構成される13-39アミノ酸がNLSとして機能することが示された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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