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高地居住慢性低酸素性肺高血圧の発生、回復過程における内因性及び外因性NOの役割

研究課題

研究課題/領域番号 08770045
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関三重大学

研究代表者

丸山 淳子  三重大学, 医学部, 講師 (50263017)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードpulmonary artery / rat / acetylcholine / sodium nitroprusside
研究概要

慢性肺高血圧回復過程ラットの、長期一酸化窒素吸入後の内皮細胞依存性、非依存性弛緩反応を通して、長期吸入による外因性NOが、内因性NOS-NO系および血管平滑筋のNOに対する感受性にどのような影響を及ぼすか検討した。
(方法)ウイスターラットを10日間大気圧(10A)または1/2大気圧(10H)に暴露したのち、それぞれをNO暴露チャンバー(10ppmまたは40ppm)(NO2,0.12ppm,Saltzman法)またはコントロールチャンバーでさらに10日間飼育した。以上の2種類のNOに対して、それぞれ4群(10A/NO_-、10A/NO_+、10H/NO_-、10H/NO_+)計8群のラットから、ペントバルビタール麻酔下に左肺外動脈(EPA;外径1.4-1.6mm)と左肺内動脈(IPA;外径0.7-1.1mm)を摘出し、長さ2mmの輪状標本を作成した。95%air,5%CO2の混合ガスにて通気したKH液内で至適静止張力をかけ、PGF2αにて前収縮させた後、acetylcholine(Ach;10-^8-10-^4M)およびsodium nitro prusside(SNP;10-^9-10-^5M)による等尺性張力変化を記録した。
(結果)EPAのNO 10ppm吸入において、10A/NO_-、10A/NO_+ではどちらもAch,SNPに対して用量依存性の弛緩反応を示し、両者の間に有為差は認められなかった。10H/NO_-,10H/NO_+では弛緩反応は全濃度において著明に抑制され、両者間に有為差は認められなかった。これらのことは、EPAの40ppm吸入でも同様であった。IPAについても同様に、両濃度において、両群に有意差は認められなかった。
(結論)以上よりNO吸入(10日間10または40ppm)は、正常血管および慢性肺高血圧回復過程における肺血管での内因性NOS-NO系および血管平滑筋のNOに対する感受性に影響を及ぼすことはないことが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Junko Maruyama: "Continuous low-dose NO inhalation does not prevent monocrotaline-induced pulmonary hypertension in rats" Am.J.Physiol.272(Heart Circ.Physiol.41). (in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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