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ラットの空間記憶学習に対するドコサヘキサエン酸(DHA)の効果と加齢の影響

研究課題

研究課題/領域番号 08770046
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関島根医科大学

研究代表者

蒲生 修治  島根医科大学, 医学部, 助手 (20273930)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードドコサヘキサエン酸 / 空間認知 / 長期記憶 / 大脳皮質
研究概要

迷路探索行動
ラットの空間認知学習に対するドコサヘキサエン酸(DHA)の影響を検討するために、若齢(5週齢)ラットにDHAの長期経口投与(300mg/kg/day)を行い、8方向放射状迷路における迷路探索行動を観察した。ラットは飼料からのDHA摂取による影響を取り除くために、実験期間を通して魚粉無配合飼料(F1【encircledR】:船橋農場)で飼育した。
[結果]1)DHA投与ラットでは、非投与ラットと比較して、長期記憶の指標と考えられる正選択数が有意に増加していた。2)同じく長期記憶の指標とされる参照記憶エラー数の有意な減少が観察された。3)短期記憶の指標と考えられる作業記憶エラー数には影響がみられなかった。
血漿・脳脂肪酸組成分析
ラットの迷路探索行動パターンと脳内DHAレベルとの関係を検討する為に、血漿と脳の脂肪酸組成を分析した。ラットはジエチルエーテルにより深麻酔をかけ、採血と脳の摘出を行った。脳は脳幹、小脳、及び大脳に分割し、大脳は更に皮質と白質とに分けた。血液は遠心分離機にかけ血漿を得た。また、脳の各部位は抗酸化剤を含んだリン酸緩衝生理食塩水中でホモジェナイズした。その後血漿、及び脳ホモジェネート中の脂肪酸をメチルエステル化し、ガスクロマトグラフィーにより定量分析を行った。
[結果]1)DHA投与ラットの血漿中のDHA量は、非投与ラットと比較して有意に増加していた。2)脳のDHA量は、大脳皮質のみで有意な増加が観察されたが、それ以外の部分では変化がみられなかった。
これらの結果により、投与されたDHAは大脳皮質に選択的に取り込まれ、長期記憶の形成に関与する可能性が示唆された。なお、以上の結果は第70回日本薬理学会年会、及び第74回日本生理学会大会で発表予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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