研究課題/領域番号 |
08770057
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
木村 敦子 (財)東京都老人総合研究所, プロジェクト部門, 研究員 (60214863)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 体性感覚刺激 / 心臓交感神経 / 反射電位 / ラット / 中枢内経路 |
研究概要 |
皮膚や筋への体性感覚刺激により、種々の自律機能に誘発される体性-内臓反射は理学療法などの治療効果の基本原理となる反射である。本研究は、体性感覚刺激により循環系に誘発される反射の中枢内経路を明らかにすることを目的として、中枢無傷および脊髄を切断した麻酔ラットを用いて、体幹部あるいは後肢の体性神経を電気刺激した際に心臓交感神経に誘発される反射電位の解析を行った。 1)第3-4胸髄神経求心性刺激により、中枢無傷ラットでは、心臓交感神経に2つのA反射(A1反射とA2反射)と1つのC反射が誘発され、脊髄切断ラットでは同じ神経刺激により1つのA反射と1つのC反射が誘発された。反射の潜時を比較することによって、中枢無傷の場合のA1反射は脊髄ラットのA反射と同じ脊髄性反射、A2反射は脳を介する反射であるとわかり、体幹部刺激により心臓交感神経に脊髄性反射と脳を介する反射の両方が作動することが明らかになった。 2)後肢腓腹神経求心性刺激により、中枢無傷ラットでは、心臓交感神経にA反射とC反射が誘発されたが、脊髄切断ラットでは反射は誘発されなかった。したがって、後肢刺激の場合は心臓交感神経に脊髄性の反射は誘発されず、脳を介する反射のみが作動することが明らかになった。
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