研究課題/領域番号 |
08770061
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
濱 裕 筑波大学, 基礎医学系, 助手 (30261796)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | アストロサイト / 脳抽出物 / 中枢神経系 / 分化因子 / 分離精製 / 血液脳関門 |
研究概要 |
本研究は、成熟脳においてアストロサイトの分化を促進し分化状態を持続させ、その結果、血液脳関門の形成を促進する因子の探索を目的としている。すなわち、のうないに存在するアストロサイトの分化因子の分離・精製および同定を行うことである。 ラット脳祖抽出物中に含まれるアストロサイトにの精製はゲルろ過、イオン交換クロマトグラフィーと進み、さらに小麦胚芽レクチンカラムによる精製へと進んだ。しかしながら、最終的に回収される量が微量であったため、スケールアップを考えブタ大脳に分離の対象を移し、ラット由来の培養アストロサイトを形態分化させる活性を指標に分離・精製を進めた。 その結果、ブタ脳祖抽出物中にもラット脳の場合と同様に、ラット由来の培養アストロサイトを形態分化させる活性が認められた。この後、強陽イオン交換クロマトグラフィー、次いでハイドロキシアパタイトクロマトグラフィー、さらにメチル疎水性クロマトグラフィーにより活性を有する分画の分離・精製を進めた。この段階での精製倍率は約9万倍であった。また、ゲルろ過による分離から、ブタ脳由来の活性因子の分子量は150〜200万であることが認められ、活性因子の候補は電気泳動上で二つのややブロードなバンドに絞られている。現在、精製は最終段階にあり、フェニル基による逆相クロマトグラフィーを行いこれらのバンドを分離している。この後、アミノ酸配列の解析に移る予定である。
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