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平滑筋薬理学のin vitro系確立を目的とした平滑筋細胞分化調節遺伝子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 08770063
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関東京大学

研究代表者

櫻井 隆  東京大学, 医学部, 助手 (70225845)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード平滑筋 / E box / アクチン / 分化
研究概要

平滑筋特異的に発現する平滑筋型γアクチンの調節領域に存在するE box配列を含む二本鎖DNAをプローブとしてニワトリ胚砂嚢平滑筋の核抽出液中のE box結合蛋白質の存在をゲルシフトアッセイにより検討した。この際に認められた結合活性はE box配列に特異的なものであり、MyoDの場合と同様に、普遍的に存在するE12/E47もしくはこれと類似の蛋白質がこの結合に関与していると考えられる。この結合活性は、ニワトリ胚の発生過程において砂嚢平滑筋の分化の結果生じると思われる平滑筋型γアクチンのmRNAの増加に先だって増加した。また組織特異性の検討により、同様のE box結合活性が血管平滑筋にも認められ、平滑筋に特異的と考えられた。ニワトリだけでなくブタ胎児の血管平滑筋の核抽出液においても同様のE box結合活性が認められ、αアクチン由来のE box配列に対する結合活性が存在することも明らかとなった。紫外線による共有結合によってE box結合に関与する〜70kDaと45〜50kDaの蛋白質をSDS電気泳動上で検出出来た。分子量から〜70kDaのバンドはE12もしくはそれと類似の蛋白質である可能性がある。45〜50kDaのバンドは、由来の組織が血管か砂嚢かによってまたはプローブの塩基配列がαアクチンかγアクチン由来かによって多少移動度が異なっていた。ニワトリ胚砂嚢平滑筋の核抽出液を用いたゲルシフトアッセイ上でも、αかγアクチンかのE box配列の由来により検出されるバンドが異なり、お互いの結合に対する競合阻害活性は低いことが示された。
以上より、組織または遺伝子によってその発現調節に関与するE box結合蛋白質が異なっており、ファミリーをなしている可能性がある。平滑筋特異的遺伝子の転写調節、平滑筋の分化決定にかかわっている可能性の検討を含め今後の課題である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshiko YAMAZAWA: "Subtype specificity of the ryanodine receptor for Ca^<2+> signal amplification in excitation-contraction coupling" The EMBO Journal. 15・22. 6172-6177 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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