研究課題/領域番号 |
08770077
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
稲垣 直之 愛知県がんセンター, 生化学部, 主任研究員 (20223216)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | シグナル伝達 / CaMキナーゼII / プロテインキナーゼA / プロテインキナーゼC / リン酸化抗体 / ビメンチン / 中間径フィラメント / 可視化 |
研究概要 |
プロテインキナーゼC(PKC)とプロテインキナーゼA(PKA)の細胞内活性測定法の確立 細胞骨格タンパク質、ビメンチンのSer33とSer46はそれぞれPCKとPKAによって特異的にリン酸化を受ける部位である。従って、細胞内のビメンチンSer33とSer46のリン酸化をモニターすることにより細胞内のPKCとPKAの活性を測定することができる。申請者らは、今回Ser33のリン酸化を認識する抗体を作製した。Ser46リン酸化認識する抗体は現在作成中でらあるが、PKAによってリン酸化を受けるSer46以外の部位であるSer6とSer38のリン酸化を認識する抗体の作製に成功した。現在これらの抗体を用いて培養細胞のPKC、PKAを実際に活性化させ、酵素活性がモニターできることの確認を行っている。 培養グリア細胞内におけるCaMキナーゼII(CaMKII)活性の空間分布の検討 申請者らはビメンチンのSer82のリン酸化をモニターするモノクローナル抗体を作製し細胞内のCaMKIIの活性を測定可視化する方法を確立している。今回、培養グリア細胞でこの方法を用いてCaMKIIが細胞内に限局して活性化することを世界に先駆けて見出した。またこの方法とカルシウム顕微鏡とを組み合わせることで、カルシウムシグナルの細胞内分布が細胞内情報として、下流に存在するCaMKIIへと伝えられることを証明した。 個体レベルにおけるニューロン、グリアにおけるCaMKIIの活性化の検討 申請者らは上記の方法を用い、培養細胞のみならず個体、組織レベルにおいてもニューロン、グリア細胞内でCaMKIIが活性化することを確認した。現在、個体発生に伴うニューロン、グリアの分裂、移動、分化とCaMKIIの活性化との関係を検索中である。
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