研究課題/領域番号 |
08770084
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
榊原 順 新潟大学, 医学部, 助手 (90242403)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | スクアレン・エポキシダーゼ / コレステロール / 動脈硬化 / 転写制御 / SREBP / NF-Y |
研究概要 |
まずマウスL929細胞を用いてウエスタンブロッテイング及びノーザンブロッティングを行い、スクアレンエポキシターゼ(SE)遺伝子がステロールにより主に転写レベルで制御されていることを明らかにした。またヒトHeLa細胞を用いてさらに詳細な解析を行い、その転写が酸化ステロールによって効率的に抑制されるが、コレステロールによってはほとんど抑制されないことを明らかにした。またHMG-CoA還元酵素阻害剤とSE阻害剤による転写誘導が、HMG-CoA還元酵素遺伝子とSE遺伝子とでは異なることを見出し、この結果はHMG-CoA還元酵素遺伝子にはステロール及び非ステロールメバロン酸代謝産物からのフィードバック制御が行われ、SE遺伝子にはステロールのみによるフィードバック制御が行われていることを示唆している。次に、ラット及びヒトSE遺伝子ゲノムをクローニングしてその構造を決定し、またヒトSE遺伝子が染色体8番のq24.13に位置していることを見出した。最近コレステロール代謝異常による先天奇形が注目されているが、この8q24.13にはLanger-Giedion症候群と呼ばれる先天奇形がマップされていることからこの病気との関係が注目される。またプロモーター領域についてルシフェラーゼアッセイやゲルシフト法等を用いて解析を行った結果、少なくとも2つの制御領域が存在し、一つにはSREBPが結合すること、もう一つの制御領域にはNF-Yの結合配列が存在することを明らかにした。このSREBPの結合配列は今までとは異なった新たな配列である。
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