• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ホスファチジルイノシトール4,5-ニリン酸による細胞の形態・接着の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 08770099
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態医化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

小池 晃彦  名古屋大学, 医学部, 助手 (90262906)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードカドヘリン / v-Src / H-Ras / ホスファチジルイノントール4,5-ニリン酸
研究概要

細胞癌化にともなうカドヘリン依存性細胞接着機構の異常は、転移浸潤の最初のステップと考えられる。src癌化細胞では細胞接着抑制にともないカドヘリン・カテニン複合体のチロシンリン酸化が起こることを我々は示したが、接着抑制のメカニズムは明らかではない。一方カドヘリン・カテニン複合体は細胞骨格系との結合がその機能発現に必須である。細胞骨格系の制御は低分子量G蛋白質による制御とリン脂質シグナルによる制御が注目されつつある。
1(1)v-H-ras癌化細胞においてカドヘリンの機能を検討したところv-src癌化細胞同様接着性の低下が観察された。この細胞ではチロシンーリン酸化は亢進しておらずv-src癌化細胞における細胞接着性の低下において相関がみられるβ-カテニンのチロシンリン酸化も認めなかった。(2)v-src癌化細胞にdomiinant negative form Ras(17Asn Ras)を発現することにより細胞接着性の回復がみられv-src癌化細胞における細胞接着性の低下にRasの下流シグナルが関与することが示唆された。
2正常細胞およびv-src癌化細胞においてPIP_2結合蛋白質について検討した。Western blotting法では、ともにTritonX-100抽出画分に抗PIP_2抗体によって検出される蛋白質を多く認めたが、v-src癌化細胞において特に結合量の変化を認めなかった。また、PIP_2結合蛋白質であるビンキュリンと相同性をもつα-カテニンとの結合性は認めなかった。
現在Rasの下流シグナルと細胞接着性との関連について検討中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi