研究課題/領域番号 |
08770102
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
黒田 真也 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (50273850)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | Ras / Cdc42 / Rac / IQGAP / 細胞間接着 / カドヘリン / カテニン |
研究概要 |
低分子量G蛋白質のRasとCdc42、Racは細胞の増殖や細胞骨格を制御しているが、その作用機構は不明であった。私共はRasとCdc42、Racの作用機構とその病態を明らかにする目的で、これらの標的蛋白質の単離・同定を試みた。その結果、Rasの新規標的蚤白質としてAF-6とCanoeを同定した。AF-6とCanoeは共に細胞接着に関与するPDZドメインを持ち、細胞接着の制御に関与している可能性が高い。さらに、私共は上皮細胞であるMDCK細胞においてAF-6は細胞間接着部位のタイトジャンクションに局在することを見出し、タイトジャンクションの構成蛋白質であるOccludinとZO-1に直接結合することを見出した。したがって、RasはAF-6を介して細胞の接着性を制御している可能性が高い。一方、Cdc42、Racの標的蛋白質としてIQGAPを同定した。IQGAPもMDCK細胞においては細胞間接着部位に濃縮されており、細胞間接着分子であるカドヘリンとカテニンと局在が一致することを見出した。IQGAPはこれらのカドヘリン・カテニンとin vitroとin vivoの両方で結合することも見出した。さらに、Cdc42とRac1も細胞間接着を制御していることを見出した。これにより、今まで不明であった細胞間接着の制御機構を分子レベルで解明されることが期待され、これらの結果はこれらの分子が関わると考えられている種々の病態の理解や治療法、診断法に応用されることが期待される。 以上本年度の研究計画はほほ達成することができたと考えている。
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