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乳癌の浸潤・転移機構におけるサイトカインの関与

研究課題

研究課題/領域番号 08770128
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関広島大学

研究代表者

有廣 光司  広島大学, 医学部, 講師 (70232064)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード乳癌 / 浸潤 / 転移 / サイトカイン / 運動性
研究概要

乳癌細胞が浸潤・転移する過程においてその運動性が様々なcytokineや細胞外基質によりどのように影響を受けるのかを検討するために、ヒト乳癌細胞のcell lineであるMDA-MB-231と、8μのporeを持つinvasion assay用のプレートを用いて、IL-6、IL-8、IL-11、HGFなどのchemokineやcytokine、またtypeIV collagen及びlamininなどの細胞外基質を作用させて、poreを通って移動した細胞の数を計測する方法で評価した。その結果、移動した乳癌細胞数はHGFの濃度依存性に増加するが、他のcytokineあるいは細胞外基質による細胞移動の変化は見られないことがわかった。すなわち乳癌間質に存在する繊維芽細胞や乳癌細胞自身により分泌されるHGFにより乳癌細胞の運動性が亢進する可能性を示唆した。今後の研究としては、これらのcytokineや細胞外基質のレセプターに対する抗体を作用させて予め乳癌細胞のレセプターをブロックした後invasion assayを行ない、chemoattractantsやそれらに対するレセプターの特異性を評価する。これらの検討をMCF-7、T47-D、ZR75-1などのcell lineについても行ない、それぞれの乳癌細胞における運動性の異同を比較し、乳癌細胞の運動性に関与する共通の因子を探る。更に、VLA-2、VLA-6などのintegrinやSialylLe^a、SialylLe^xなどの糖鎖に対する抗体を用いて乳癌細胞表面のレセプターをブロックしたり、可溶性の細胞外基質あるいはELAM-1やGMP-140を用いてレセプターを占拠した細胞を用い、invasion assayを試みてchemoattractantsに対する反応の異同を比較し、乳癌細胞と細胞外基質や血管内皮細胞との接着性に関わる因子の検討を試みる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Koji Arihiro: "Multicentric breast carcinoma : Evaluation of clinicopathological and immunohistochemical characteristics." Breast Cancer. 3・3. 191-198 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Bharathy Kumaravel: "Expression of bcl-2 protein in breast carcinoma with correlation to expression of p53 protein and clinicopathological factors." Breast Cancer. 3・3. 173-179 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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