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新規好中球走化性蛋白質LECT2ファミリーの好中球に対する作用と肝機能との関連

研究課題

研究課題/領域番号 08770174
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

山越 智  国立予防衛生研究所, 生物活性物質部, 研究員 (00212283)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード好中球 / 好中球走化性因子 / 肝臓 / LECT2
研究概要

CHO細胞由来のヒト組み換え体LECT2(rLECT2)のヒト好中球に対するIn vitroでの作用は、好中球について次の4点について調べた。ヒト好中球走化性活性については10^<-12>から10^<-5>Mで検討したが、検出されないか、あるいは検出されても非常に弱いものであった。この原因として考えられるのは、以前精製したLECT2がに未同定の走化性物質を含んでいた可能性と、あるいは、組換え体であるための理由を考えており、現在検討中である。他の走化性ペプチドであるFMLPによる好中球の脱顆粒に対する影響では、10^<-6>MのFMLPで刺激した時、rLECT2の濃度が10^<-6>から10^<-7>Mでmyeloperoxidae(MPO)の放出の阻害がみられたが、β-gluclonidaseの阻害は観察されなかった。また、活性酸素の生成も阻害されなかった。
抗体を使った肝組織のLECT2 antibodyによる免疫染色については作成した3種類の抗体(マウスモノクローナル抗体2種、兎ポリクローナル抗体)を用い、肝臓関連の疾患のヒト患者の肝臓の生検体を染めた。その結果次のことが判明した。ポリクローナル抗体と1種類のモノクローナル抗体によって、Formalin-paraffin sectionで肝臓が陽性に染色された。もう一方のモノクローナル抗体では染色されなかった。この時、抗原での吸収実験により阻害された。肝細胞のみが陽性に染色され、細胞質のみが弥漫性に陽性であり、核や細胞膜は陰性であった。ヒト血清中にLECT2蛋白質が数百ng/mlオーダーで存在することが分かっており、現在、各種肝臓病態と血清濃度、組織像との関連を調べており今後、LECT2と肝臓疾患との関係が分かってくる可能性があると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山越智: "Punfication of novel human neutrophil chemotactic proten" Immunology letters. 52. 9-13 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 山越智: "炎症性サイトカインの情報伝達" 先端医療. 3. 69-71 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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