• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Helicobacter pyloriの発癌遺伝子および細胞毒素遺伝子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08770196
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関札幌医科大学

研究代表者

木村 浩一  札幌医科大学, 医学部, 講師 (90177915)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードHelicobacter pylori / gastric ulcer / gastritis / gastric cancer / genotype
研究概要

Helicobacter pyloriは、胃炎、胃潰瘍さらに胃癌との関連が指摘されている。この菌の持つ病原因子を特定することが本研究の最終的な目的である。この目的のため、平成7年度の科学研究費により、臨床分離株76株のH.pyloriについて疾患と遺伝子型の関係を調査した。その結果、十二指腸潰瘍、胃癌および胃潰瘍の各疾患それぞれに対し、統計的に有意な関連性を示す遺伝子型が存在することを見出した。このことは、H.pyloriのすべてがこれらの疾患に関与するのではなく、特定の菌株が、何らかの特別な病原因子を保有することを示唆するものである。本年度は、この実験結果を基に、病原因子、特に癌化に関係した病原因子を保有すると思われる菌株に対象を絞り、遺伝子ライブラリーを作製して、H.pyloriの病原因子を明らかにするための実験の行った。まず、癌化因子を保有していると考えられる2株のH.pyloriのDNAを抽出・精製し、制限酵素あるいはDNaseによる完全・不完全分解を行い、真核生物用発現ベクターpCD2Yにクローニングしてプラスミドライブラリーを構築した。引き続き、ライブラリーからプラスミドを抽出・精製した。こうして得られたプラスミドを、癌化因子の検査に多用されるNIH3T3細胞およびBRK(bady rat kidney)細胞にトランスフェクトし、トランスフォーム活性とイモータライゼーション活性の有無を観察した。一連の実験により、今回使用した発現ベクターpCD2Yは、強力な遺伝子発現効率を持っているものの、DNA断片のクローニング効率が低いことが判明した。このため、作製したライブラリーが癌化因子をスクリーニングするには十分でなく、癌化因子を特定することが出来なかった。このため、次年度では、数種類のベクターでライブラリーを再構築する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Isogai,E.: "Borrelia burgdorferi sensu Iato in an endemic enviroment : wild sika deer (Cervus nippon yesoensis)with infected ticks and antibodies" Microbiol.Immunol. 40. 13-19 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Isogai,E.: "Platelet-activating-factor-mediated pathogenesis in Lyme disease." Infect.Immun.64. 1026-1029 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Fujii,N.: "Characterization of component-I gene of butulinum C2 toxin and PCR detection of its gene in clostridial species." Biochem.Biophys.Res.Commun.220. 353-359 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Isogai,E.: "Cytokines in the serum and brain in mice infected with distinct spesies of Lyme disease Borrelia." Miclob.Pathog.21. 413-419 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Isogai,E.: "In vivo induction of apoptosis and immune responses in mice by administration of lipopolysaccharide from Porphyromonas gingivalis." Infect.Immun.64. 1461-1466 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Umemoto,T.: "Immunological studies on venereal spirochetosis of rabbits(rabbit syphilis)." J.Vet.Med.B. 43. 267-276 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 藤井〓弘: "G.I.Research 4,6" サイトトキシンと異粘膜傷害, 638-646 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi