• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

EBウイルス陽性腫瘍におけるIL-10ホモログ遺伝子の発現とその免疫作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08770209
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関北海道大学

研究代表者

杉浦 亮  北海道大学, 医学部, 助手 (20241317)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードEBウイルス / インターロイキン10 / BCRF1遺伝子
研究概要

EBウイルスのDNAはヒト・インターロイキン10(hIL-10)遺伝子と高い相同性を有する遺伝子BCRF1を保有する。さらにEBV感染によりhIL-10の発現が誘導されることも知られる。BCRF1やhIL-10はB細胞性成長因子として、また抗原特異的キラーT細胞の抑制因子として働くことによりEBV感染Bリンパ球増殖や生体における免疫回避に働いていることが予想される。そこで各種EBV陽性腫瘍細胞株を用いてEBV潜伏感染遺伝子発現と併せて両遺伝子の発現を調べ、その免疫生物学的活性を検討した。EBV不死化Bリンパ細胞株では全6種類のEBV特異的核抗原EBNAと3種類の膜抗原LMPの発現が見られたが、RT-PCR法によりhIL-10の発現が認められたがBCRF1遺伝子発現は認められなかった。一方、EBV陽性バ-キットリンパ腫細胞株Akataでは潜伏感染遺伝子はEBNA1のみが発現しており、hIL-10は発現していないがBCRF1遺伝子発現が認められた。Akata細胞でのBCER1遺伝子発現は抗免疫グロブリン抗体によりEBV活性化誘導により増強した。健康人末梢リンパ球とEBVトランスフォーム細胞を混合培養してEBV特異的キラーT細胞を誘導する系にAkata細胞培養上清を添加するとキラーT細胞活性の低下が認められたことから、BCRF1遺伝子が生体におけるEBVの免疫回避に関与する可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Makoto Sugiura: "Transcriptional analysis of Epstein-Barr virus gene expression in EBV-positive gastric carcinoma : unique latency in the tumour cells" British Journal of Cancer. 74. 625-631 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Shousuke Imai: "Epstein-Barr virus carrying and expressing T-cell lines established from severe chronic active EBV infection" Blood. 87・4. 1446-1457 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Jun Koide: "Spontaneous establishment of an Epstein-Barr virus infected fibroblast line from synovial tissue of a rheumatoid arthritis patient" Journal of Virology. 71・3. 2478-2481 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 杉浦亮: "がん細胞で発現するEBV遺伝子とその機能" 細胞工学. 15・9. 1224-1231 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 杉浦亮: "EBウイルス" 実験医学. 別冊. 63-64 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 杉浦亮: "慢性活動性EBV感染症由来T細胞株の樹立" 日本臨床. 55・2. 139-145 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi