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ヒトヘルペスウイルス6の前初期蛋白と相互作用する因子の同定と解析

研究課題

研究課題/領域番号 08770217
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関大阪大学

研究代表者

島本 卓也  大阪大学, 医学部, 助手 (00281121)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードHHV-6 / IE1 / two-hybrid system
研究概要

HHVー6B(HST2株)を感染72時間後の末梢血単核球からmRNAを分離し、これを鋳型としてcDNAを合成しpACT2およびpGAD424ベクターに導入してcDNAライブラリーを作製した。これよりIE1cDNAを単離し、ORFの全長をコードするクローンを得た。これから全長(1078aa)をコードするDNA断片をPCRにより作製し、two-hybrid systemのbait発現ベクターpGBT9,pAS2-1にin-frameとなるように挿入した。これらをS.cerevisiae Y190,CG-1945,Y187に導入したところ、形質転換体を得ることができなかった。このことはIE1蛋白の全長が酵母の生存にとってtoxicであることを意味している。そこで、IE1蛋白の様々な領域をカバーする欠失変異体を8種類作製し、上記の酵母に導入したところ、1つを除いて形質転換体を得ることができた。しかし、これらの変異体はそれ単独でリポーター遺伝子を活性化してしまい、baitとして用いることができなかった。これらはいずれも等電点が酸性に偏っており、本来acidic transactivatorとして機能するGAL4のactivation domainの機能を代替してしまった可能性が考えられた。このことからIE1蛋白のアミノ酸配列を詳細に検討したところ、695-1029(335aa)の等電点が7.22であることが判明したため、この領域をbaitとするplasmidを構築して形質転換体を作製した。予想どおり、この株はリポーター遺伝子を活性化せず、baitとして使えることが判明した。そこで、このbaitを含むY190に上述のcDNAライブラリーを導入して、baitと結合する因子のスクリーニングを行った。これまでのところ、2,000,000クローンほど行っているが、ポジティブクローンは同定できていない。平行して行っている別のbaitでは多数のクローンが得られているので、システム自体は動いていると考えられ、baitとして用いたこの領域に問題のある可能性が示唆された。
IE1蛋白の全長をGST融合蛋白として大腸菌で発現させ、これをウサギに免疫してポリクローナル抗体を作製した。現在この抗体を用いて生化学的にアプローチすることを検討中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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