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ヒト内在性レトロウイルスの組み込み酵素に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08770225
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

北村 義浩  国立予防衛生研究所, 遺伝子解析室, 主任研究室 (10202037)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードHIV / RSV / HERV-K / 組み込み酵素
研究概要

レトロウイルスのプロウイルス様の遺伝的因子は、広く脊椎動物のゲノムに存在しており、内在性レトロウイルスと呼ばれている。私は、ヒト内在性レトロウイルスのK-10と呼ばれるクローン(HERVK-10)が、機能を有する組み込み酵素(HERVIN)をコードしている事を明らかにした。HERVINの組み込み活性をin vitroの組み込みアッセイにて調べたところ、HERVK-10のLTRを基質とした場合のみならず、1型ヒト免疫不全ウイルス(HIV-1)やトリ白血病ウイルス(ALV)のLTRを基質とした場合にも、明らかな活性を示した。HERVINがいかなるメカニズムで、三種類ものLTR配列を認識して組み込み反応を遂行するのかを解明するため288アミノ酸残基から成るHERVINのカルボキシル端末の部分の塩基性のアミノ酸(リジン(K)、アルギニン(R))がDNA結合に関与していると推測されたので、これらのアミノ酸のうち265R、268Kを中性のアミノ酸アラニンに替えたようなHEERVIN遺伝子の変異体を作製した。変異体タンパク質は、全て、大腸菌で、マルトース結合タンパク質との融合タンパク質として合成せしめ、さらにアミロースレジンカラムによるアフィニティカラムクロマトグラフィーにて精製した。組み込み活性は、我々が既に開発した、二本鎖オリゴヌクレオチドを用いた、in vitroのアッセイ系を用いて測定した。基質として、HERVK-10,HIV-1,ALVの三種類のLTRを用いたが、二つの変異体は、全く活性を持たなかった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 北村義浩: "レトロウイルス" 治療学. 31・4(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 北村義浩: "ラボマニュアル遺伝子工学第3版" 丸善(株)村松正實編, 277 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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