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C型肝炎ウィルス遺伝子の複製開始機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08770227
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関国立がんセンター

研究代表者

田中 寅彦  国立がんセンター研究所, ウィルス部, 研究員 (90171785)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードC型肝炎ウィルス / 3'末端 / PTB
研究概要

申請者はHCVゲノムの複製機構を明らかにする目的でゲノム3'末端の構造について詳しい解析を行った。その結果,従来知られていなかった新たな構造が3'末端に存在することを発見し,3'X配列と名付けた。この3'X配列は98ヌクレオチドから成り,異なる型間で高度に保存されており,また特徴的な高次構造を取り得ることを明らかにした(Tanaka et al.J.Virol.1996)。3'X配列はゲノムの複製に中心的な働きをすると考えられることから,まず,RNA複製酵素などのHCV遺伝子産物との相互作用について検討した。真核細胞や大腸菌においてHCV遺伝子を発現させ,ゲルシフトアッセイ,UVクロスリンキングアッセイなどにより解析を行ったが,3'X配列との相互作用は検出できなかった。そこで,次に3'X配列と細胞性因子との相互作用を検討したところ,UVクロスリンキングアッセイにより複数の細胞タンパク質が3'X配列と結合することが観察された。種々の領域の3'末端配列を用いた阻害実験などにより,57kDaと38kDaのタンパク質が特異的な結合を示すことがわかった。このうち,結合の最も強い57kDaのタンパク質について詳しく解析した結果,これがポリピリミジントラクト結合タンパク質(PTB)と同一であることを発見した。3'X配列上のPTB結合部位も同定した(論文投稿中)。現在,細胞タンパク質の関与の元でHCVのゲノムがどのような機構で複製されるのか,という視点から研究を進めている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tanaka T.et al.: "Structure of the 3' Terminus of the Hepatitis C Virus Genome" Journal of Virology. 70・5. 3307-3312 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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