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IL-1シグナル伝達におけるIκBαキナーゼ群の役割の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08770232
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関金沢大学

研究代表者

久野 耕嗣  金沢大学, がん研究所, 助手 (40242565)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードNFκB / IκB / キナーゼ
研究概要

我々は炎症性サイトカインであるIL-1,TNFやLPS刺激時におけるIL-8遺伝子発現機構を明らかにする目的で、同遺伝子発現に重要なNFκBの活性化機構を調べている。我々はヒト単球系細胞株THP-1の細胞抽出液中にIκBαに会合してリン酸化するIκBα会合キナーゼを同定し,そのリン酸化部位がIκBαのC末端領域酸性ドメインのSer/Thr残基であることを見い出した(Kuno et al.J.Biol.Chem.1995)。その後Barroga C.F.(PRONAS,1995),Lin R.(Mol.Cell.Biol,1996),McElhinny J.A.(Mol.Cell.Biol.,1996)らの複数のグループにより、カゼインキナーゼIIがIκBαのC末端領域の酸性ドメインのSer/Thr残基を構成的にリン酸化すると報告された。一方我々はこれまでTHP-1細胞由来のIκBα会合キナーゼをRedセファロース、DEAEカラム等を用いて部分精製を行ってきたが、今回IκBα会合キナーゼ活性がヘパリンHPLCカラムで2つのピークに分離されることを見い出した。また抗カゼインキナーゼII抗体を用いたウエスタンブロット解析の結果から、ヘパリンカラムの低塩濃度で溶出されるピークはカゼインキナーゼIIであるが、高塩濃度で溶出されるピークはカゼインキナーゼIIとは異なるIκBα会合C末端キナーゼであることがわかった。THP-1細胞粗抽出液におけるIκBα会合キナーゼ活性は、無刺激である程度検出されるものの、LPS刺激時に顕著に増加する。これは構成的な活性を示すカゼインキナーゼIIと、LPS刺激によりその活性が誘導される我々の同定したIκBα会合C末端キナーゼの総和と考えられる。IκBα会合C末端キナーゼについては現在さらに精製を進めており,今後そのcDNAのクローニングとアンチセンス法等による不活性化を行い、NFκBの活性化における役割を調べる予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kuno K.et al.: "Moleucular cloning of a gene encoding a new type of metalloproteinase-disintegrin family protein with thrombospondin motifs as an inflammation assoclated gene." J.Biol.Chem.272. 556-562 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Nakashima E.et al.: "A candidate for cancer gene therathy : MIP-1α gene transfer to an adenocarcinoma cell line reduced tumorigenecity and induced protective immunity in immunocompetent mice." Pharm.Res.13. 1896-1901 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Mukaida N.et al.: "Novel lnsight into molecular mechanism of endotoxin shock : blological analysis of LPS receptor signaling in a cell-free system targeting NFκB and regulation of cytokine production/action through β2 integrin in vivo." J.Leukocyte Biol.59. 145-151 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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