• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

好酸球の骨髄から末梢への移動機構と活性化機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08770239
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関高知医科大学

研究代表者

渡部 嘉哉  高知医科大学, 医学部, 教務職員 (60243846)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード好酸球 / CD44 / ヒアルロン酸 / サイトカイン / スーパーオキサイド / EPO / 脱顆粒 / 抗腫瘍効果
研究概要

IL-5トランスジェニックマウス由来の好酸球は、CD44のヒアルロン酸(HA)結合性を基準にして3つの段階に分離できた。即ち、骨髄好酸球ではHA非結合性で活性化しないCD44を持つ集団と、HA非結合性で活性化するCD44を持つ集団が存在した。また、脾臓及び末梢血好酸球では、後者が主な集団であった。さらに、末梢血好酸球には、HA結合性のCD44を持つ集団が存在した。
好酸球の活性化の指標には、スーパーオキサイド(O_2^-)の産生量とEosinophilperoxidase(EPO)の活性量を用いた。サイトカインの種類によって、両者の活性には異なる効果が見い出された。つまり、IL-5は濃度依存的にO_2^-産生量は抑制するものの、EPO活性では逆に促進的に作用した。またIL-4,TNF-αはO_2^-の産生、EPO活性とも促進効果が認められた。MCP-2、MCP-1はO_2^-の産生に対しては全く効果がなかったが、EPO活性では顕著な促進効果を示した。以上の結果は、O_2^-とEPOの活性化には異なるシグナル伝達系が関与していることを示唆している。
抗腫瘍効果については、オプソニン化ザイモザン刺激で最も顕著な効果をもたらした。この効果は、SODで部分的に、サイトカラシンBでほぼ完全に阻害された。しかし、EPO放出を最もよく誘導するサイトカインが、最も強い抗腫瘍効果を誘導したわけではない。この結果は、好酸球の抗腫瘍効果が、単独の分子による作用ではないことを示す。つまり機能分子として、O_2^-をはじめとする各種活性酸素分子種、脱顆粒に起因する細胞内顆粒成分が関与することを示唆している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

研究成果

(3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 渡部嘉哉,松島綱治,他: "好酸球の活性化機構" 日本免疫学会総会・学術総会記録. 第26巻. 376-376 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 片岡佐誉、渡部嘉哉、他: "好酸球による腫瘍細胞障害活性の検討" 日本免疫学会総会・学術総会記録. 第26巻. 376-376 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 橋詰 稔、渡部嘉哉、他: "CD44のヒアルロン酸結合性とEPO活性による好酸球の分化段階の解析" 日本免疫学会総会・学術総会記録. 第26巻. 377-377 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi