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最高可聴閾の一過性変動を用いた聴力の将来予測法の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 08770253
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

森岡 郁晴  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (70264877)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード聴覚 / 加齢現象 / 騒音曝露 / 気導聴力 / 最高可聴閾 / 一過性聴力変動
研究概要

聴覚の加齢現象に及ぼす騒音の影響を確認するために,通常の気導聴力の一過性聴力変動(TTS)の測定手法を応用して,騒音の実験的曝露による最高可聴閾の変動を観察し,以下の成績を得た。
1.通常の気導聴力のTTSを確認するために,Bekesy type audiometerを用いて,4kHzの試験音に対する聴力レベルを,遮音室内にて100dB,10分間の白色雑音(20Hz〜20kHz)の曝露後に測定し,その変動を検討した。曝露後2分のTTSは,平均16.3dBであり,諸家の成績と矛盾しなかったが,その分布は2〜25dBで,被験者の感受性に大きな個体差がみられた。
2.最高可聴閾の一過性変動の測定は,当教室が製作した自記式最高可聴閾測定装置を用いて,4kHzの場合と同じ条件下で行った。白色雑音の場合,曝露後2分では平均-1.7kHzであったが,-3.1〜-0.2kHzと大きなバラツキがあり,4kHzの場合と同様に個人の感受性に違いがみられた。
3.20kHz〜10kHzの周波数帯域の曝露音で最高可聴閾の一過性変動を測定したが,白色雑音の曝露と同じ結果で,有意差は認められなかった。
4.曝露周波数が8〜12.5kHzの場合には,最高可聴閾の一過性変動は平均-3.2kHzと大きな値が得られた。6.3〜10kHzと10〜16kHzの場合は,曝露後2分でともに平均-2.4kHzの一過性変動が見られた。
以上の成績から,最高可聴閾の一過性変動は、通常の気導聴力のTTSと同様に、騒音の周波数の影響を受けることが示唆された。今後、昨年実施した音圧の影響とを合わせて検討して,最高可聴閾の一過性変動に及ぼす音圧・周波数の影響を明確にし、聴覚の加齢変化に及ぼす騒音の影響の予測式をたてることを試みる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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