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パラジクロロベンゼンの家庭内汚染の実態とその曝露量の生物学的モニタリング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08770301
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関大阪府立公衆衛生研究所

研究代表者

吉田 俊明  大阪府立公衆衛生研究所, 労働衛生部, 研究員 (00201856)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードp-ジクロロベンゼン / 室内汚染 / 生物学的モニタリング / 尿中代謝物 / 曝露濃度 / 2,5-ジクロロフェノール
研究概要

一般家庭においてトイレの防臭剤や衣類用防虫剤として使用されているパラジクロロベンゼン(p-DCB)の日常の生活現場における曝露量のモニタリング法の開発を目的とし、p-DCBによる住居内汚染濃度および個人曝露濃度の実態を把握し、さらに、p-DCB曝露量とその代謝物2,5-ジクロロフェノールの尿中排泄量とを比較し、尿中代謝物からp-DCB曝露量のモニタリングの可能性について検討した。
大阪府下の5家庭を対象とし、それぞれ秋と冬の2回調査した。各家庭の屋内(居間)および屋外の定点と、夫婦それぞれの移動点(個人曝露)で、活性炭管を12時間毎に交換し、連続3日間空気中p-DCBを捕集した。さらに、夫婦の早朝一番尿を3日間毎日採取した。採取された空気中p-DCBおよび尿中の2,5-ジクロロフェノールをガスクロマトグラフにより定量した。
p-DCBの屋内濃度(6.02±7.67ppb)は屋外濃度(1.01±0.82ppb)よりも高く、その発生源は屋内にあると考えられた。また、屋外濃度に対する屋内濃度の比率は、高層集合住宅のほうが一戸建て木造住宅よりも、また、冬のほうが秋よりも、大きい傾向が見られた。これらは、それぞれ、住宅の気密性の違い、窓の開閉状態の違いによる差と考えられた。各人のp-DCB曝露濃度(X:0.36〜70.7ppb)と2,5-ジクロロフェノールの尿中排泄量(Y:0.054〜4.676μg/mgクレアチニン)は高い正の相関性を示した(Y=0.080・X+0.180;r=0.811)。したがって、尿中代謝物からp-DCBの曝露量をモニタリングすることが可能と考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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