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覚醒剤による中枢神経障害への興奮性アミノ酸の関与

研究課題

研究課題/領域番号 08770312
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関山口大学

研究代表者

牧角 俊郎  山口大学, 医学部, 講師 (00199655)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード覚醒剤(メタンフェタミン) / 免疫組織化学 / カテコールアミンニューロン / 変性 / NMDAレセプター
研究概要

1.急性覚醒剤中毒ラットにおける脳内カテコールアミンニューロンの変性に、興奮性アミノ酸が関与している可能性について免疫組織化学的に調べた。ラットに興奮性アミノ酸系NMDAレセプターのアンタゴニストであるMK-801(1mg/kg)を腹腔内に前投与した15分後に、覚醒剤(塩酸メタンフェタミン)5mg/kgを腹腔内に投与し、24時間後に深麻酔下にラットを潅流固定し、摘出脳をTyrosine Hydroxylase(TH)及びGlial Fibrillay Acidic Protein(GFAP)の抗体を用いてABC法により免疫染色した。その結果MK-801は、大脳皮質・線条体領域において、急性覚醒剤中毒時に見られるTHの染色性の低下及びグリオーシスをブロックした。
2.同様に慢性覚醒剤中毒ラットの脳内カテコールアミンニューロンの変性にも興奮性アミノ酸が関与していることを調べた。ラットにMK-801を前投与した後、覚醒剤を腹腔内に投与するという操作を2〜3日おきに5回行い、最終覚醒剤投与の24時間後にラットを潅流固定、摘出脳をTH及びGFAPの抗体を用いてABC法により免疫染色した。その結果MK-801は、慢性中毒においても大脳皮質・線条体領域におけるTHの染色性の低下及びグリオーシスをブロックした。
3.以上のことから急性及び慢性覚醒剤中毒におけるカテコールアミンニューロンの変性に興奮性アミノ酸が関与していることが証明された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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