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心筋ミトコンドリアDNAによる年齢推定

研究課題

研究課題/領域番号 08770320
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

福井 謙二  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60199180)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード心筋ミトコンドリアDNA / 年齢
研究概要

心筋ミトコンドリア(mt)DNAにみられる,特定領域の欠失の有無と年齢との関係を検索した.
材料:当教室の法医剖検例のうち,生後1ヶ月から91歳で各年齢層に広く分布している55例の心筋組織を材料とし,定法に従いプロテイナーゼK/フェノール・クロロホルム法でDNAを抽出した.
心筋mtDNAの欠失の検索:PCR法によって代表的な二領域の欠失を検索した:1.ATPase6とDループ領域間の7,436bpの欠失の存在について,1,002bpの増幅産物が得られるようにプライマーを設定した.一方,COI領域中の1,030bpをターゲットとしてpositive controlの増幅とした.2.ATPase8とND5間の4,977bpの欠失の存在について,242bpの増幅産物が得られるようにプライマーを設定した.一方,欠失領域を含んだ324bpをターゲットとしてpositive controlの増幅とした.positive controlの増幅が認められることを前提として,欠失領域の増幅の有無によって欠失の有無を判定した.
結果:1.年齢と心筋mtDNA欠失の有無について,両欠失ともに欠失存在群が欠失非存在群に比して,年齢が有意に高かった.2.欠失の存在する最低年齢は7,436bpの欠失で27歳,4,977bpの欠失で29歳であった.また,欠失の非存在の最高年齢は7,436bpの欠失で48歳,4,977bpの欠失で47歳であった.今回検索した二領域の欠失はほとんど,同時に出現していたが,一致しないものも数例認められた.3.放射性同位元素標識のプライマーを用い,増幅サイクル数10から40回で増幅後,各サイクル数の増幅産物の比活性から鋳型DNAの欠失/正常比を検量したが再現性に問題があり,現在方法の改良を試みている.4.今後,前記3.の方法に加え,competitive PCR法による検量を行う予定である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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