• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

非分泌型遺伝子(se)のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 08770321
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関久留米大学

研究代表者

神田 芳郎  久留米大学, 医学部, 助手 (90231307)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード非分泌型 / ABO血液型 / unequal crossover / FUT1 / FUT2 / パラボンベイ型
研究概要

唾液や消化管粘膜などのABO血液型の発現にはsecretor typeのα(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子(FUT2)が関与していると考えられている。これらの組織にABO血液型物質が発現できない非分泌型の個体より、ゲノムDNAを抽出し、FUT2をPCR法により増幅し、これをDNAシークエンス解析した。その結果(1)385番目の塩基がAからTに置換し、それによりコドン129のアミノ酸がイソロイシンからフェニルアラニンに置換しているミスセンス変異(2)571番目のCがTに置換し、その結果コドン191番目のアルギニンがストップコドンに変わるナンセンス変異(3)628番目のCがTに置換しその結果コドン210番目のアルギニンがストップコドンに変わるナンセンス変異(4)FUT2とその偽遺伝子がunequal crossoverによって融合したFusion ganeといった4種のnull alleleを日本人集団において発見した。さらにこれらの変異を持つ真核細胞発現ベクターを構築し、これらの真核細胞(COS7)にトランスフェクトすることにより、これらの変異の結果FUT2にコードされているα(1,2)フコシルトランスフェラーゼが失活することを示した(Am.J.Hum.Genet.,59,343-350,1996)。また赤血球のABO血液型発現を調節しているH typeのα(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子(FUT1)をパラボンベイ個体で解析し、2種のミスセンス変異を発見し、これらの変異によりFUT1にコードされている酵素の活性が消失することを示した(Vox Sang.,72,31-35,1997)。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Baojie Wang: "Two missense mutaions of H type α(1,2)fucosyltransferase gene(FUT1)responsible fon para-Bombay phenotype" Vox Sanguinis. 72. 31-35 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiro Koda: "Molecular basis for secretor type α(1,2)-fucosyltransferase gene deficiency in a Japanese population : A fusion gene generated by unequal crossover reponsible for the enzyme deficiency" Am.J.Hum.Genet.59. 343-350 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Yuhua Liu: "PCR analysis of Lewis-nagative gene mutation and the distribution of Lewis allales in Japanese population" J.Forensic Sci.41. 1018-1021 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi