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全身性エリテマトーデス(SLE)患者末梢血T細胞における情報伝達機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08770346
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

永渕 裕子  聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助手 (80278001)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード全身性エリテマトーデス / CD4+CD28-T細胞 / CD4+CD28+T細胞 / オリゴクロナリティー / チロシンリン酸化
研究概要

SLEは全身性自己免疫疾患の典型であり、その病態形成にはB細胞による自己抗体産生とT細胞による免疫調節の異常が関与している。一方、CD28分子はアクセサリー分子の一つで、T細胞の活性化の中心的な役割を果たす。最近このCD28分子を欠いた自己反応性を有したCD4+CD28-T細胞がアナジーに陥らないことが報告され、自己免疫疾患での関与が示唆されている。我々はSLE患者におけるCD4+CD28-T細胞の増加を見いだし、その病態における役割を解析した。正常者ではCD4+CD28-T細胞は3.2%に対し、SLE患者では11.8%と増加しており、その細胞表面抗原はHLA-DR陽性,IL-2 receptor陰性,VLAβbright+、LFA-1αbright+で後期活性化抗原を有していた。フローサイトメトリーによる解析からSLE患者のTCRの使用にはCD4+CD28+T細胞で偏りが認められなかったのに対し、CD4+CD28-T細胞でTCRの使用に明かな偏りがあることがわかり、TCRのPCR-SSCPによる解析を行った。その結果、CD4+CD28-T細胞がオリゴクロナリティーを有した細胞群であることが明らかになった。また活動期SLE患者では非刺激状態でCD4+CD28+T細胞に比べ、CD4+CD28-T細胞のチロシンリン酸化の亢進を認め、これらの結果からSLE患者のCD4+CD28-T細胞はin vivoで何らかの抗原刺激を受け、拡大した細胞群であると考えられた。さらに我々はSLE患者末梢血から自己反応性のCD4+CD28+T細胞クローンおよびCD4+CD28-T細胞クローンを樹立した。最近CD28-T細胞にcostimulatory signalを送る分子も報告され、今後このクローンを用いてさらに情報伝達機構の解析を進める予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nagafuchi,H.,et al.: "Methyl-vitamin B12 blocks the CD28 co-stimulatory pathway in human T cells and its possible therapeutic application for T cell-mediated diseases,including rheumatoid arthritis" Japanease Journal of Rheumatology. (in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Takeno,M.,Nagafuchi,H.,et al.: "Autoreactive T cell clones from patients with SLE support polyclonal autoantibody production" Journal of Immunology. (in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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