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C型肝炎ウイルスによる発癌機序のの分子生物的解明

研究課題

研究課題/領域番号 08770357
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

黒崎 雅之  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10280976)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードC型肝炎ウイルス / 発癌 / differential display
研究概要

我々は宿主側の要因を除外した上で発癌や肝炎活動性を規定するHVC遺伝子領域を同定するために、経済的に異なる病像を呈した症例においてHCV遺伝子全塩基配列の経時的変化を解析した。ALT高値が持続した後にインターフェロン(IFN)治療を受けbiochemical responseを示し、その後再びALTが持続的に上昇した慢性肝炎症例から経時的に血清を採取し、RT-nested PCR法でHCV全遺伝子領域を21のfragmentに分割して増幅後、全塩基配列およびアミノ酸配列を決定した。その結果ALT高値の2時点の遺伝子は1アミノ酸の相違を有するのみであったが、ALT正常時のHCV遺伝子はALT高値時と比較し各18、17アミノ酸の相違を有していた。アミノ酸の相違を有していた。アミノ酸相違はE1領域3個、E2/NS領域4個、NS3領域2個、NS5領域9個であり、特にNS5の後半に集積していたことから肝炎活動性にNS5領域が関与する事が示唆された。活動性肝炎は非活動性肝炎に比較し肝硬変に進行し発癌するため、肝炎の活動性を規定するNS5領域の特定の構造が発癌にも関与する可能性があると考えられ、現在肝細胞癌症例および肝細胞癌非合併症例でのNS5領域を比較解析している。
さらにNS5蛋白と相互作用する肝細胞蛋白を同定する目的で、肝炎活動期および非活動期のNS5領域をcloningし正常肝臓組織cDNAライブラリーとともに酵母細胞内に導入し、Two-hybrid法で分析する準備を進めている。一方、癌組織および非癌組織からRNAを抽出し、25種類のarbitary primerと3種類のanchor primerを用いてdifferential display法により解析した結果、両組織で異なる発現パターンを示すmRNAが複数検出された。現在再現性を持って癌に特異的に発現するmRNAを解析している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kurosaki M et al.: "Analysis of genotypes and amino acid residues 2209 to 2248 of the NS5A region of hepatitis C virus in relation to the response to interferon-beta therapy" Hepatology. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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