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悪性膵炎の重症化機序および治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08770401
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

西野 隆義  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20218176)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード急性膵炎 / 重症化機序 / 予防 / ONO 3403 / Cu / Zn SOD / 免疫組成染色
研究概要

急性膵炎、特に重症急性膵炎の予後は、今日の内科集中治療の普及により改善されつつある。しかし、急性膵炎の重症化機序には不明な点が少なくなく、重症化の予防は重要である。
今回、新しく開発された蛋白分解酵素阻害剤ONO 3403のラット closed duodenal loop (CDL)膵炎に対する投与効果を検討した。
【対象および方法】
Wistar系雄性ラット(体重250g前後)を用いCDLの長さを1cmとし、胆汁を肛門部からCDLの肛門側の十二指腸にbypassしたCDL膵炎を作成し、1)生食投与(NS)群、2)FOY 305 100mg/kg投与(FOY)群、3)ONO 3403 30mg/kg投与(ONO-30)群、4)ONO 3403 100mg/kg投与(ONO-100)群の4群に分けた。各群n=12とした。各薬剤はCDL作成時にCDLの肛門側より経十二指腸投与した。CDLは6時間後に解除し、さらに6時間後(CDL作成12時間後)まで観察した。
【結果】
1)血清膵酵素値は膵炎発症後6,12時間で、ONO 3403投与群ではNS群に比べ有意の用量依存性の抑制が認められた。
2)膵湿重量はNS群に比べONO 3403投与群で有意に低値であった。
3)12時間後の膵組織像では、NS群では著明な浮腫と軽度の出血、腺房細胞壊死がみられたが、ONO-100群では浮腫は著明に抑制され、出血、壊死も軽減させた。
4)Cu/Zn SOD免疫組織化学染色では、NS群において、腺房細胞および導管上皮細胞におけるCu/Zn SOD陽性細胞数は正常ラットに比べ著明に減少したが、ONO-100群では減少の程度が比較的軽度であった。
【結論】
ラットCDL膵炎における ONO 3403の投与効果は用量依存性に認められ、その効果はFOY 305より強力であることが示された。今後本剤に対する更なる検討が必要であるが、臨床応用が十分に期待できる薬剤であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渡辺伸一郎: "新しい蛋白分解酵素阻害剤ONO3403のラットCDL膵炎に対する予防効果" 厚生省特定疾患 難治性膵疾患調査研究班 平成7年度研究報告書. 221-224 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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