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エンドトキシン血症における好中球接着因子の発現と制御に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 08770412
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関関西医科大学

研究代表者

谷 知子  関西医科大学, 医学部, 助手 (40268347)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード接着因子 / Mac-1 / LFA-1 / エンドトキシン血症
研究概要

ラットに一定量のLipopolysaccharideを投与して作成した急性エンドトキシン血症モデルに、好中球の接着因子であるLFA-1とMac-1にそれぞれ特異的な合成アンチセンスDNAを投与することで臓器障害の軽減を試みた。
LFA-1とMac-1ノアンチセンスDNAを投与したのちに好中球のmRNAを経時的に抽出し、各々の遺伝子レベルでの発現をノザンブロット法やin situ hybridization法により検討したところ、いずれもアンチセンスDNAの投与により早期に抑制されることが示されたが、これらの抑制は一過性のものであった。また、好中球から蛋白質を精製し、LFA-1とMac-1のモノクローナル抗体を用いてこれらの蛋白質レベルでの発現量をウェスタンブロット法などの解析したところ何れも抑制される傾向を示したが、アンチセンスで投与量や投与間隔は更に検討を要するものと考えられた。
さらに、アンチセンスDNA投与後の臓器障害の程度を肺・肝などの諸臓器の組織標本を顕微鏡下で観察することと血中逸脱酵素を測定することで評価したが、試みたアンチセンスDNAでは完全に臓器障害を防ぎ得るものではなかった。
以上の実験結果より好中球LFA-1とMac-1が臓器障害に深く関与していることが明らかにされ、これらの制御が臓器障害の軽減に有用である可能性が示唆された。今後は臨床応用に向けてより多くの知見を蓄積させたい。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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