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ラット小腸縦走潰瘍の治癒過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08770416
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関川崎医科大学

研究代表者

松本 主之  川崎医科大学, 医学部, 講師 (10278955)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードインドメサシン / 小腸潰瘍 / 増殖因子 / mRNA
研究概要

雄ウイスターラットを用い、アモバルビタール麻酔下にインドメサシン24mg/kgを大腸内投与して小腸病変を誘発し、病変が好発する中部小腸からmRNAを抽出後、reverse transcription(RT)-PCR法を用いてインドメサシン投与3および6時間後のtransforming growth factor(TGF)-β1、hepatocyte growth factor(HGF)、insulin-like growth factor(IGF)-1、およびnerve growth factor(NGF)のmRNA発現を検討した.検討はPCRサイクルを20から40回の条件で行い、電気泳動後にethidium bromideで染色し紫外線下の発色を観察した.対照ラット、インドメサシン投与3時間後、および6時間後でTGF-β1の発現には明らかな差はなかったのに対し、IGF-1とHGFの発現はインドメサシン投与後に明瞭となり、NGFは不明瞭となった.以上よりインドメサシン小腸潰瘍においてはHGFとIGF-1を介して比較的早期に治癒過程が始まっていることが示唆された.これに対しNGFは抗炎症作用を有するサイトカインと考えられているので、本研究においてNGFの発現が低下したことからNGFの調節異常がインドメサシン小腸潰瘍の進展に関与する可能性が示唆された.しかしながら、NGFの消化管粘膜に対する作用は未だ不明な点が多く、腸病変におけるNGFについては今後の検討が必要と思われる.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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