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自己肺癌特異的細胞障害性Tリンパ球の誘導と解析

研究課題

研究課題/領域番号 08770423
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関東北大学

研究代表者

西條 康夫  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (10270828)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード肺癌 / CTL / IL-1 / IL-2 / IL-4 / IL-6
研究概要

ヒト自己肺腺癌に対する細胞傷害性Tリンパ球(CTL)の誘導を試み以下の結果を得た。
1.ヒト自己肺腺癌に対するCTLの誘導
肺癌手術検体より樹立した肺腺癌細胞5株と同一患者の抹消血単核球を混合培養し、CTLの誘導を試みた。培養条件はAIMV培地にIL-1、IL-2、IL-4、IL-6を加え、週毎に癌細胞と混合培養を行った。その結果、4株に長期培養可能なCTLの誘導に成功した。
2.癌細胞におけるMHC class I,II発現とCTL表面マーカー
癌細胞はすべてclass I抗原を発現していたが、class II抗原は1株のみ発現していた。CTLの3株はCD4-CD8+で、1株はCD4+CD8-であった。CD4+CTLはMHC class IIを発現している癌細胞から誘導された。
3.CTLの自己肺腺癌細胞および他の肺癌細胞の対する細胞傷害活性
CD8+CTLはE/T比が5/1、6時間接触で50%前後、24時間接触で80%以上の極めて強い細胞傷害活性を示した。一方CD4+CTLは細胞傷害活性が弱く、24時間接触でも50%以下の傷害活性を示した。すべてのCTLは自己肺癌細胞に特異的に傷害活性を示した。
4.各種抗体によるCTLの細胞傷害活性の抑制効果
CD8+CTLは、CD3、CD8、MHC class Iに対する抗体で細胞傷害活性が抑制された。一方CD4+CTLはCD3、CD4、MHC class IIに対する抗体で抑制された。
まとめ
IL-1、IL-2、IL-4、IL-6を加えることによりより効率良く autologous CTLの誘導に成功した。これらのCTLは自己肺癌細胞を特異的に認識し、傷害活性を示した。これらのCTLを用いることにより、肺癌における免疫機構の解明ばかりでなく免疫療法の開発につながると思われる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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